クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • RE雨宮に憧れた「シャンテ・ロータリー」はなぜ超超ワイドになった? 製作者に開発の舞台裏を聞いてきました
CUSTOM
share:
RE雨宮に憧れた「シャンテ・ロータリー」はなぜ超超ワイドになった? 製作者に開発の舞台裏を聞いてきました

RE雨宮に憧れた「シャンテ・ロータリー」はなぜ超超ワイドになった? 製作者に開発の舞台裏を聞いてきました

投稿日:

TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

格上マシンに真っ向勝負した「シャンテ」

 かつて我々の取材にRE雨宮会長・雨宮勇美氏(通称雨さん)はこんな話を聞かせてくれたことがある。

「小さくて軽いクルマにコンパクトなチューンドロータリーエンジンを載せて格上のマシンを負かしたら面白いよね」

 こうした発想から、日本のチューニングカー史に名を刻む「RE雨宮シャンテ・ロータリー」が誕生する。時代は1980年代初頭、名うてのチューナーたちがしのぎを削る狂気の時代、ストリートで盛んに公道バトルが開催されていた頃だった。当時、軽自動車の2スト360ccを搭載する「シャンテ」に12Aロータリーターボを換装し、レースカーまがいのチューニングを施した格上マシンを相手に真っ向勝負を挑み、壮絶なバトルを繰り広げた伝説は今でも語り継がれている。

 そして、このクルマは、1980年代にカーマニアを熱狂させた漫画『よろしくメカドック』にも登場し、奥多摩を舞台にしたバトルにおいて最強マシンとしても描かれた。

『よろしくメカドック』のRE雨宮シャンテ・ロータリーに衝撃

 そんなシャンテ・ロータリーが2023年の東京オートサロンで話題になった。手がけたのは長野県の旧車好き鈑金ショップとして知られる郷田鈑金の駒場豊氏だ。去年は強烈なインパクトを放っていたワークスオーバーフェンダー仕様の「サバンナRX-3ワゴン」を出展し注目を集めたが、今年は超巨大なワイドフェンダーを取り付けたシャンテ・ロータリーで会場を沸かせた。

 このクルマの製作について駒場さんは、次のように我々に語ってくれた。

「若い頃に漫画、『よろしくメカドック』に登場したRE雨宮シャンテ・ロータリーに衝撃を受けました。それがRE雨宮自動車を知るきっかけです。その後、ロータリーイベント等で雨さんに会い、自分が憧れていたこと、そしてロータリーのことを詳しく教えてもらう中で親交を深めました。

 このシャンテ・ロータリー製作については、雨さんにも製作過程で色々と相談に乗ってもらいました。エンジンについても色々聞かせてもらいましたが、一番自分にとってうれしかったのが、当時の貴重なパーツを提供してくれたことです。それがエンジンルーム内にあるロータリー型のサージタンクです。RE雨宮のロゴが入った特殊形状のサージは当時使っていた物ということでした。それを譲ってもらえたことを本当に感謝しています」

 ある意味で雨さん指導の下で作ったといっても良いシャンテ・ロータリー。気になるのはやはり超幅広なワイドフェンダーだ。

 駒場さんの話では、このクルマ、じつはボディはシャンテだが、サスペンションは前後メンバーごとNAロードスター用を使っているということ。なぜロードスター用を移植させたのかといえば、それは純正サスペンションのままでは構造が古すぎて、車高を下げるだけでもひと苦労。それに、ロードスター用ダブルウィッシュボーン式サスペンションならばパーツも豊富で補修がしやすいメリットもある。ホイールベースも近かったので、移植もしやすいだろうと踏んだからであった。

12

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS