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9000回転の高回転型「RB26DETT」エンジン!? 新型「フェアレディZ」から第2世代「GT-R」まで、HKSの最新技術を一挙紹介します

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW編集部

東京オートサロン2023からHKSのデモカーと新製品を紹介

 日本屈指のチューニングメーカー、HKSは1973年の創業で、2023年でちょうど50周年を迎える。幕張メッセで開催された東京オートサロン2023では、メインブースのとなりに「50thミュージアム」を設け、HKSの歴史を彩るエンジンや実車をディスプレイ。今回はまず、メインブースに出展されたデモカーと注目の新製品にフォーカスしてみよう。

世界3セット限定の「GR86」コンプリートパッケージ

 デモカーは、日産RZ34「フェアレディZ」に試作のワイドボディキットとブーストアップで450馬力仕様になった「HKS RZ450 CONCEPT」と、創立50周年を記念して世界限定3セットで市販化されるコンプリートパッケージ「HKS Driving Performer GR86」のデモカー2種類。

 HKS広報の細田優太氏はこのように語ってくれた。

「HKS Driving Performer GR86は、オリジナルワイドボディキットのBODYKIT TYPE-RやGT2スーパーチャージャーで297馬力までチューンされた“Type-R”と、軽快なストリートチューニングに仕立てた“Type-S”の2台を用意しました。Type-SはNA仕様で、エアロパーツも純正+αでレーシングテクノロジーを落とし込んだType-Sモデルのエアロキットを装着しています。

 このType-Sで一番見ていただきたいのが、コールドエアインテークフルキットです。HKSの代名詞であるパワーフロー(エアクリ)を剥き出しではなく、ボックスで囲んで吸入空気温を低く抑えられるようになっています。試作のボックスは透明ですが、市販の際も透明性のあるボックスで検討中です」

 そして最後の1台は、イタリアンホットハッチ「アバルト595」をベースに、「走る喜び」をスポーツステージで突き詰めた「VIITS ABARTH 595 TRACK DAY」といった構成だ。

新発想の「RB26DETT」コンプリートエンジンも開発中

 パーツに関しても新製品が非常に多く、2022年11月に発売となったGR86用のGT2スーパーチャージャーキットに合わせて、過給器装着時のエンジン強度アップに最適な、FA24用の2.5Lハイコンプキットを開発中。さらにGR86用に700Nmまでトルク容量を持たせたHKSオリジナルのボルトオン6速MTの試作品も。

 また第2世代GT-RのRB26DETTがベースのコンプリートエンジンRB26 3.0L STEP3 V-CAMも開発中。これは、2ピース型のピストンを新開発し、コンプレッションハイトを小さくすることで、ブロックを高くすることなくコンロッドを長くしストロークアップを実現する新発想のエンジン。2996ccで9000回転まで回すことを想定して設計されたシロモノだ。

 シャシー関係では、ゴルフのカーボンシャフト大手の「グラファイトデザイン」社との共同開発で、独自の「しなり」により走行性能の向上と乗り心地の両立を図ったブレースバー=カーボンブレースや、「アルファード/ヴェルファイア」向けに、車高調、パフォーマンスダンパー、ドアスタビライザーなどをセットにした、HKS初のパッケージ商品=ハイパーマックス パフォーマンスパッケージも気になるところ。

 50thアニバーサリーを迎えたHKSの開発力は、まだまだ加速していく勢いだ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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