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「カウンタックLP400」は1億円オーバー当たり前! 70年代スーパーカーの人気ぶりを振り返ります【スーパーカー列伝01】

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's

ラジコンブームも相まって子どもたちの話題は尽きなかった

第1次スーパーカーブームのなか、ランボルギーニ ミウラの後継モデルであり、マルチェロ・ガンディーニがデザインしたウェッジシェイプ&スイングアップドア&リトラクタブルヘッドライトのカウンタックLP400がみんなのアイドルとなったわけである。

今でもドアが上に開くクルマを見ると「あっ、カウンタックだ!」と、迷うことなく言ってしまうオジサン&オバサンがいるが、以前、その種のオジサンにインタビューしてみたら「子どもの頃はクルマに興味が無かったけどカウンタックのことは知っていた。正直に告白するとスーパーカーはカウンタックしか知らなかった」と語ってくれた。キング・オブ・スーパーカーとは、そういう存在なのだ。

スーパーカーブームの頃はラジコンも流行っていたこともあり、筆者も仲のいい友人も限られた予算のなかで何を買おうか迷っていた。タミヤをチョイスするのが当時の子どもたちの定石だったので、「ランボルギーニ ブラック・カウンタック LP500S競技用スペシャル」が良いだの「タイレルP34シックスホイーラー」が良いだの「ポルシェ934ターボRSR」や「935ターボ」や「936ターボ」が良いだの、議論がヒートアップ。だが結局、筆者はどういうわけか「リジェJS9マトラ」を買ってしまった(友人は「フェラーリ312T3」をゲット)。実車の価格が驚くほど高騰してしまったこともあり、いま思うとブラック・カウンタックが正解であったことは間違いないだろう。

スーパーカーのレジェンドを手に入れるなら1億円クラスの軍資金を

気になる実車の近年の価格を、2021年11月にフランスのポール・リカール・サーキットで行われたRMサザビーズ「ギカス・コレクション(Guikas Collection)」オークションの出品車を参考にみてみよう。出品された1975年式カウンタックLP400ペリスコピオは、90万5000ユーロ(当時のレートで邦貨換算約1億1800万円)という堂々たるプライスで落札された。2006年~2007年にかけてエンジンのオーバーホールを含む大規模なメンテナンスとリペアを受けていて、新車時のマニュアルや書類、ツールキットまで完備した極上物件だ。

現在は価格が少し落ち着いてきたとはいえ、やはり1億円クラスの軍資金を用意する必要があるカウンタックLP400こそ、これからも永遠にスーパーカー界のレジェンドであり続けることは間違いないだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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