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ドイツでいまさら「フィアット500」が大人気! 日本市場の10倍の販売台数の理由を考察しました【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(Midori Ikenouchi)

MT比率の高いドイツではEVでATになったら売れない!?

これまでこのフィアット500のポジションは「スマート」が担っており、若者に向けたポップな広告やイベントを開催していたイメージですが、いつの間にかそんなスマートは街からはほとんど姿を消していました。今後EVを中心に展開するフィアット500ですが、まだ販売店ではほとんど購入希望者は現れていないとのこと。今後EVになってもドイツの街でフィアット500は愛され続けるのか気になるところです。

ドイツで販売されているフィアット500の大半がMT車。元々AT車の需要はほとんどないだけに、生産数も少ないようです。しかも、すでにAT車の製造は中止され、今後主流となっていくEVのみAT仕様となります。新車のAT仕様は店頭在庫のみとのことで、一瞬、心がぐらついて「買います!」と思わず手を上げそうになったワタシでした(笑)。

また、お店の方によると、新車価格ではAT車の方がMT車よりも約3000ユーロ(約42万円)も割高なこともあり、MTを運転できる人がわざわざATを購入することは少ないようです。ここミュンヘン市の朝夕のラッシュは、東京以上ですけどね。

そして、一時ドイツの街にもちらほら見がけたフィアット「500L」というミニバンタイプをほとんど見かけなくなったのが残念です。フィアット500と同じく丸みを帯びたかわいらしいフォルムのミニバンは、日本での正規販売はしていなかったようですが、ミニバン大国の日本で販売されればヒットしたのではないかなぁと、当時思ったものです。いまはこれに代わってSUVの「500X」がありますが、なぜかこちらにはあまり興味が湧かないワタシです。

フィアット500L

ワタシがお店にお邪魔した際には、ご年配の男性がフィアット500Xではなく、500を熱心に見学されていました。果たしてご自身用なのか、ご家族用なのか、ちょっと気になるところですね。大柄なドイツ人男性だとひとりだけで乗っても結構キツそうではありますが……。

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  • ディーラーのフィアット500
  • フィアット500L
  • ドイツの街並みとフィアット500
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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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