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プラグコードにサヨナラして性能向上! NB後期ロードスターのダイレクトイグニッション化に密着

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾/T.M.WORKS

  • 製品開発中

  • 新規開発したコントロールユニットの基盤のテスト
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新製品の開発車両に筆者の愛車が抜擢

今や多くの車種で採用されているダイレクトイグニッション。始動性の向上や点火の安定など、プラグコードを用いた点火系よりも多くのメリットがあります。そんなダイレクトイグニッション化のキットを展開しているのが山梨県にあるT.M.WORKSです。マツダNB型「ロードスター」用を開発するにあたり、縁があり筆者の愛車が開発車両に選ばれたので、開発工程なども交えて製品化へのリポートをお届けします。

そもそもダイレクトイグニッションとは?

T.M.WORKSから販売されている「ハイパフォーマンスコイルダイレクトキット」は、純正で採用されているプラグコード方式の点火系をダイレクト点火方式に変更するアイテム。イグニッションコイルで発生させた高圧電流を、直接点火プラグに供給する点火方式となります。

ダイレクトイグニッション化することで高電圧配線のプラグコードが不要になり、電力損失を抑えることができるため、安定した点火を実現することができます。これにより始動性の向上や全回転域でのパワー&トルクアップ、さらにオーディオや車両ECUなどの電子機器へのノイズも抑制してくれるのです。

そしてT.M.WORKSのこだわりは純正コンピュータに対応し、取り付けしやすい設計にすることで、ユーザーに対する導入のハードルを下げているのも注目ポイントです。

ノウハウを生かしてスムーズに開発する予定が……

今回開発車両として持ち込んだ筆者のロードスターは、2001年式で1.8Lのエンジンを搭載するRSグレード。車体番号は20万台です。すでにNAロードスターやNBの1.6Lモデルなどで開発実績があるため、それらのノウハウを生かした開発が当初は予定されていました。

しかし、実際に開発に着手すると順調とはいかず問題が発生してしまいます。まずはノイズの問題です。NAや1.6Lで拾わなかったノイズを拾い、これをコントロールユニット側が信号と判断。その結果純正コンピュータに信号が2回続けて入ることになり、エラーが出てエンジンが止まってしまうという現象が起きてしまったのです。この対策としてコントロールユニットの基盤を新規で開発しました。

新規開発したコントロールユニットの基盤のテスト

そしてキモとなるコイル。こちらも他のロードスターと同じコイルを使用したところ長さが足りず、以前「シビック」に使用したコイルを使用すると長さは問題ないものの、相性が悪く……そんな試行錯誤の結果、最終的にDENSO製のコイルが選ばれました。

このように臨機応変にさまざまなコイルを試し、マッチングが良さそうなコイルすぐに選定できるのは、長年点火系パーツを開発しているT.M.WORKSならではと言えるポイントです。

ダイレクトイグニッション化したNB後期ロードスターの走りはいかに

その他、コントロールユニットでの制御の見直しや実走でのテストなどを行い、NB後期用への細かなセッティングを実施し、着々と開発が進められました。今回の筆者のロードスターをはじめ、セッティングや取り付け方法も含めて実車で製品開発を行うのがT.M.WORKSのこだわり。筆者も1カ月半ほどT.M.WORKSにロードスターを預けていました。

こうして綿密にテストと試作を繰り返したダイレクトイグニッションコイルキットがついに完成。次回は完成後にわかったスペックの進化と、試乗で感じ取ったフィーリングをレポートしていきます。

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