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谷口信輝も絶賛! WRCチャンピオン「カッレ・ロバンペラ選手」の走りにドリフトの可能性を感じた「フォーミュラドリフト」第2戦をレポート

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TEXT: 高橋 慎一  PHOTO: 金子信敏

CUSCO Racingは注目すべき選手が多い

今回、カッレ・ロバンペラ選手が乗ったマシンも初参戦となる。練習からファイナルまで、数多くの走行を続けても走行に不具合が出ることはなく、高いポテンシャルをつねに発揮し続けた。カッレ・ロバンペラ選手のドライビングテクニックは言うまでもないが、安心して最後までドリフト走行を続けられたチーム力にも感服だ。

CUSCO Racingは、注目すべき選手が多い。2022年のシリーズチャンピオンを獲得した松山北斗選手が今年からCUSCO Racingに加わった。他にも第1戦で初優勝を飾り、今大会でも4位に入る活躍を見せた箕輪大也選手もいる。箕輪大也選手はフォーミュラドリフトジャパンに2022年から参戦。2021年にはFDJ3の前身ともいえるMSCチャレンジでシリーズチャンピオンを獲得し、フォーミュラドリフトジャパンへの出場権を得て参戦となった。2022年はシリーズ13位だったが、2年目の2023年はまったく迷いを感じさせないドライビングでトップ争いを繰り広げている。

箕輪大也選手の両親ともに、元はフォーミュラドリフトジャパンに参戦したドライバー。父親の箕輪慎治氏はドライバーとしてだけでなく、ナックル加工の第一人者としても知られた存在だ。レース参戦への姿勢もストイックで、ドリフトを理論的に分析していたことを記憶している。母親の箕輪昌世選手は、現在FDJ2に参戦するドライバー。大也がフォーミュラドリフトジャパンへ参戦するのを期に、父親はレース参戦を休んでサポート側へ、母親はFDJ2へ参戦レースを変更して、家族で完全サポートの体制を取っている。

箕輪大也選手の走らせ方は父親譲りだろう。角度を付けた姿勢から的確なライン取りで走り抜けるマシンコントロールは、参加選手のなかでもトップレベルだ。また練習走行では色々な場面を想定した走らせ方、本番のタイヤを作るなどを行い、1本1本の走行を無駄にすることはない。

さらに本番直前でのウォーミングアップのやり方など、ひとつひとつを理論的に行っている。これでまだ13歳の中学生なのだから、今後どんなドライバーに成長していくのか、今から期待してしまうのは当然のことだ。

今回、ファイナル4(トップ4戦)でカッレ・ロバンペラ選手と対戦。勝負は敗退となってしまったが、すべてが見劣ったものではなく、カッレ・ロバンペラ選手が少しだけ上まわったという結果だったと思う。シリーズランキングは2位に20ポイント差を付けての1位をキープ。今回、同チーム員として、対戦相手としてカッレ・ロバンペラ選手が最も近い位置にいたことが、間違いなく箕輪大也選手をさらに成長させたことだろう。

1200psオーバーのモンスターマシンを操るケン・グシ選手

そしてもうひとり、忘れてはいけないドライバーがいる。アメリカのフォーミュラドリフトのドライバーとしても活躍するケン・グシ選手だ。2023年も2022年同様、フォーミュラドリフトとフォーミュラドリフトジャパンのダブルフル参戦。Team kazama with powervehiclesから参戦中だ。2022年までレクサスRC Fスポーツだったが、2023年は最新のレクサスIS500 Fスポーツが導入されている。

エンジンは、2JZとTOMEI3.6Lストローカキットの組み合わせている。サムソナスの5速シーケンシャルやNOSなども装備、タイヤはADVAN NEOVA AD09を装着した、1200psオーバーのモンスターマシンだ。

2022年、日本でのコースを経験したケン・グシ選手。第1戦は予選25位、総合26位だったが、第2戦ではトップ16でマッド・マイク選手に敗れはしたものの、予選13位、総合11位、シリーズランキングも15位まで上げてきている。彼もまた一流のドリフトテクニックが光るドライバーだけに、第3戦以降の活躍に期待がかかる。

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