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究極の愛されキャラ、オイルに気を使いながら東京へ! 街灯のない区間を走行中に新たなトラブルが発生!?【週刊チンクエチェントVol.23】

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TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: 嶋田智之

  • チンクエチェントは、人を笑顔にさせる強力なチカラを持ってる
  • エンジンフードを開くと、その内側にはかなりペッタリとオイルが付着してる模様
  • 掛川パーキングエリアを出る頃には夕方の気配。少しずつ夜へと装いを変えようとしていた
  • パーキングエリア/サービスエリアごとにクルマを停めて、付着の具合とオイルの量をチェックした

オイル問題以外にもトラブル発覚!?

名古屋の「チンクエチェント博物館」が所有するターコイズブルーのフィアット「500L」(1970年式)を、自動車ライターの嶋田智之氏が日々のアシとして長期レポートする「週刊チンクエチェント」。第23回は「チンクエチェントは究極の癒しキャラなんだけど……」をお届けします

SA/PAごとにチェックするも……

岡崎東インターチェンジから滑り込んだ新東名高速道路。ゴブジ号は、パフォーマンスの面ではなかなか快調だったといっていいだろう。名手アルド・グラッサーノさんが組んだ499.5ccエンジンは、“ド”がつくくらいのノーマルなのに、やっぱり速い──あくまでもチンクエチェントとしてだけど。とにかく、これまで乗らせてもらったことがあるほかのチンクエチェントの499.5ccエンジンと較べて、頭ひとつ抜けてるように感じるのだ。2気筒のわりには滑らかに吹け上がって、うーむ……上手い表現が見つけられないのだけど、フィーリング全体に柔軟性があるというか何というか。18psの最高出力と3.2kgmの最大トルクがキッチリ出てるんじゃないか? と思う。

だけど、それも速度計で65km/hあたり、スマホのナビアプリのGPSで75km/h弱あたりまでのこと。まだスピードを上げることは余裕でできるのだけど、そのあたりからナゾの振動がググッと大きくなるからだ。基本的なチェックでは原因が特定できず、組まれたパーツとパーツが馴染んでないことが振動につながる可能性もあるから、「少し様子を見よう」という状態でスタートしてるわけだけど、なるべくなら振動の大きい速度域では走りたくない。ほとんど本能でそう感じてたようなところがあったのだ。だからいちばん左のレーンの最も左側ベタベタをGPSで70km/hキープぐらいで巡航した。フツーのクルマで走ってるときにはバンバン抜いてる大型トラックに、できるだけ邪魔をせず抜いていってもらう走り方を心掛けたわけだ。

そして気掛かりはもうひとつ。一般道を走っていたときにちょいちょいチェックしていたエンジンルーム内部のオイルの霧(?)。どこからも漏れてる様子は見受けられないけど、エンジンフードの内側に付着するオイルは距離とともに厚くなりそう。これはパーキングエリア/サービスエリアごとにクルマを停めて、付着の具合とオイルの量をチェックしていくしかないな、と思ってた。

なので、岡崎東インターチェンジから東京に向かう最初のサービスエリア/パーキングエリアである長篠設楽原パーキングエリアにも、もちろん入る。新東名に入ってから23kmちょい、ってところだ。付着の量もオイルレベルゲージで見るオイル量も、高速道路にすべり込む前の最後のコンビニエンスストアで見たときとそう変わらないように思える。

次は浜松サービスエリアだ。長篠設楽原から25kmほど。ここでも大きな変化はみられない。

遠州森町パーキングエリア。浜松から15kmほど。ちょっと付着が増えてる気がするけど、オイル量は変わらないような……。

掛川パーキングエリア。遠州森町から13kmほど。遠州森町で見たときとそれほど変わらない感じだけど、少しオイルが減っているような……。もしかして神経質すぎるかな? まぁでもこういうときには神経質すぎるくらいでちょうどいいかも。

とはいえ、パーキングエリア/サービスエリアのたびにゴブジ号を停め、後ろにまわってエンジンフードを開け、オイルが漏れてるところはないか、飛び散り具合はどうか、付着の量はどうか、なんてチェックしたあとにレベルゲージでオイル量をチェックしてるのだから、東京に向かうペースは上がらない……どころか下がる一方だ。停まったついでにコーヒーを買っちゃったりもするし。ついでにいうならほかのクルマで新東名を走るときには120km/hで走れるところはそうするのが基本なわけだから、ほとんど生まれてはじめての70km/h巡航では時間の経過の感覚も狂ってくる。初夏に向かおうとする日本の空は日が長くなりつつあるわけだけど、それでも掛川パーキングエリアを出る頃には夕方の気配。少しずつ夜へと装いを変えようとしていた。

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