顧客のパーソナル仕様に10カ月かけて生産される
2023年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでデビューした後、スピード6 テスト車両は、8000kmのサーキット走行を通じて3万5000km分の実走行テストを達成するためのプログラムに入る。テスト時間と速度を徐々に上げてゆくインターバル方式によって、最も厳しい条件下での機能性と耐久性がチェックされるという。
顧客仕様車は1台あたり10カ月かけて生産され、2025年後半から納車が開始される予定だが、この間に、顧客はスピード6 ファクトリーワークスでパーソナルフィッティングサービスを受け、自分のモデルのステアリングを握って快適にコントロールできるようポジショニングの調整を行う。 これにより1920年代と同様、コンティニュエーション スピード6モデルのオーナーは、ベントレーの長距離走行の信頼性に全幅の信頼を寄せることができることになるのであろう。
大きな副産物
コンティニュエーションシリーズのプログラムの目的のひとつは、貴重な技術を次世代に継承することであり、これはすでに実を結んでいるという。マリナーの工場では、数十年の経験を持つ熟練職人が若い見習い職人とともに働く姿が見られ、未来の熟練職人の育成に役立っている。そのことからも、今後もさらなるコンティニュエーションシリーズの展開が予感できる。戦前のベントレーのみならず、ベントレーを代表する「Rタイプ コンチネンタル」などのモデルの復活も期待したい。

AMWノミカタ
1929年にル・マンで優勝したスピード6をドライブしたティム・バーキン卿は平均速度83マイル(約134km/h)で7分21秒という当時では驚異的なラップ新記録を樹立した。また2844kmというレース距離の記録も以降30年破られなかったという。つまりベントレーにとってこの輝かしいスピード6の再生産というプログラムは、単なる旧き良き時代のノスタルジーの追求だけではなく、ベントレーというブランドを確固たるものとした100年近く前の歴史への敬意を示すという意味合いも含まれていると考える。
大きく電動化に舵を切ったベントレーだが、このような特別なモデルを限られたカスタマーのみに提供してゆくプログラムを継続することができるのも、ラグジュアリーブランドならではの豊かさなのではないだろうか。










































