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愛車のパワーアップは「マフラー」と「エアクリ」から。今さら人には聞けない馬力アップの基本をお教えします!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)/AMW

  • 今月発売となるGRカローラ用のマフラー
  • フジツボは日産GT-R NISMO MY2024の純正マフラーにも採用されている
  • スーパーターボマフラーと同時装着したHKSフルエキゾースト仕様は最高出力18.8 psアップを達成。排圧が抑えられるためエンジンやタービンにも優しい
  • マフラーはHi-Power SPEC-L II
  • R34用のマフラー
  • エアクリーナーはボックスタイプが採用されている
  • エンジンルームに向かって右手前にあるのがドライカーボンのインテークシステム
  • HKSはGRヤリス系のパーツを展示していたが、新たなるパワーアップアイテムとして発売間近のMastery ECUを展示していた
  • ECUセッティングでキモになるムキ出しタイプエアクリーナーを使った吸気チューニング
  • エアクリーナーは湿式と乾式でメンテナンス方法が異なる
  • エアクリーナーは湿式と乾式でメンテナンス方法が異なる
  • HKS GTタービンシリーズのニューモデルもディスプレイ
  • さまざまなアプローチ方法があるECUチューンの奥深い世界
  • フラッシュエディターにてECUデータを最適化。バルタイや電子スロットル、過給圧のデータの変更で、パフォーマンスの向上を果たしている
  • フルレストア終了時に箱根のワインディングで走りを堪能した

チューニング基本講座 馬力アップ編

チューニングを始めたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからないという初心者から、改めてチューニングの基本から見直したいという人に向けて、チューニングの基本知識を解説していきたいと思います。今回は、まずは手始めに取り掛かりたくなる「馬力アップ」について解説します。

まずはエアクリーナーとマフラーから

エアロや足まわりなど数多くあるカスタムのメニューで、特に心を惹かれる「パワーアップ」というワード。本当に必要かとか自分に扱い切れるかはさておき、ノーマルとは別モノの加速には抗えない魅力がある。とはいえ闇雲にパーツを装着するだけじゃ、必ずしもいい結果になるとは限らない。ムダなお金を使ったりエンジンを壊したりしないためにも、チューニングする順序や手法の違いを再確認してみよう。

最初のステップとして定番なのは吸排気系。いわゆるエアクリーナーとマフラーが二本柱で、まずはココから手を付けるのがセオリーだ。空気をエンジンに送り込むエアクリーナーは「純正交換タイプ」と「剥き出しタイプ」があり、純正交換タイプは価格の安さやエンジンの熱を吸いにくいことが代表的なメリット。いっぽう剥き出しタイプは優れた吸気効率に加えハデな見た目はドレスアップにもなる。

マフラーは保安基準適合品を選ぶのを大前提として、パイプの太さやレイアウトにもこだわって選びたい。チューニングの度合いや走るコースとの相性にもよるが、太すぎれば低中速のトルクが細くなって乗りにくくなり、細すぎると高回転で詰まりパンチ不足になるといわれる。レイアウトはできる限り曲げが少なく、排気抵抗を抑えたほうが効率はいい。ただし製品によってはあえてパイプに曲げを作り、抜け過ぎを防いでいるケースもあるので、曲げ=マイナスとは限らないとも理解しておこう。

他に、排気系ではエキゾーストマニホールド、フロントパイプといったパーツも存在しており、いずれもパワーとトルクに大きく影響する。

ECUまではライトチューン

次のステップはECU。燃調や点火時期をクルマや乗り方に合わせて細かく調整したり、マフラーやエアクリーナーの性能をさらに引き出すことも可能だ。

方法は純正ECUのデータ書き換えとより細かくセッティングできるフルコンがあり、いずれにせよDIYは難しく信頼できるプロショップに依頼するのが失敗しない秘訣。電装系やターボ車ならインタークーラーなど細かいことを言えばキリがないが、吸排気系とECUに手が入ればライトチューンはもはや卒業といっていいはず。

イジればいいというものでもなくバランスが大事

この先はより大幅なパワーアップが見込める代わりに、手間も予算もそこそこ必要となるフルチューンの領域だ。そのなかで比較的リーズナブルなのは、ターボ車だけのメニューではあるがタービン交換。昔は補機類から燃料系までごっそり強化するのが当たり前だったけど、近年はポン付けと呼ばれるノーマル+α程度のタービンも多く、以前と比べればだいぶ身近なチューニングになったといえる。

エンジン本体にまで手を入れるメニューとしては、排気量アップやハイカムなどがメジャーだ。ノーマルとは次元の違うパワーが手に入り、体感度や満足感はこの上なく高いとは思うが、当然ながらコストも極端に跳ね上がってしまう。またパーツの組み合わせやセッティングによっては、決して扱いやすいとはいえない特性になる場合や、メンテナンスの頻度や費用が上がるケースもある。圧倒的なパワーの対価として失うモノがある、という事実を理解したうえで手を出さないと、後悔しか残らない可能性もあるので要注意。

なお今回はパワーアップだけに的を絞った話で、冷却系やブレーキなどの強化にはあえて触れていない。実際にクルマをチューニングする際はパワーを持て余さないよう、トータルでのバランスや安全性も考慮しつつ進めていこう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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