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新車から30年31万キロ! 激レアなホンダ「ラファーガ」に惚れ込んだ理由とは?「毎週末ワインディングを走り込んできました」

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 外装色はバイエルングリーンパール。30年選手としてはキレイだが、よく見るとガレージの支柱と戦った痕跡や雹害によって凹んだ部分がある
  • 2Lモデルには、専用サス、ストラットタワーバー、大型リアウイングなどを装備するCS(クルージングスポーツ)も存在した
  • トンキーさんのラファーガは2.0T。サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンだ
  • ホイールはシュミットモータースポーツで、ショックは、KYB SRスペシャル
  • 純正オプションは、サンルーフ、フォグランプ、サンシェード、ロールスクリーン、マッドガード、ドアバイザー、フロアカーペット
  • 新車から大切にされてきたワンオーナー車なので、インテリアのコンディションもいい
  • フロントミッドシップの位置に直列5気筒エンジンが縦置きされている
  • かつてホンダの生産ラインでバンパーを塗装する仕事をしていたトンキーさん。ふたりの息子に恵まれ、いまはビートで峠に通っている

1994年に新車で購入したラファーガ 2.0T

埼玉県戸田市の道満グリーンパークで2023年11月23日に開催された「トダクラシックカー同窓会」はこれで2回目。初めて出会ったオーナー同士でも気軽に交流できる雰囲気で、マニアックなモデルで参加するオーナーも多いのが特徴です。今回は、今や幻のようにレアなホンダ「ラファーガ」を紹介します。

サイバースポーツCR-Xから結婚を機に乗り換え

ホンダ ラファーガ。2代目アスコットの姉妹車として1993~1997年に2万3000台以上が販売されたモデルだ。現在、その車名を見たり聞いたりしたときに、いったいどのぐらいの人がボディのシルエットや内外装のディテールを正確にイメージできるのか分からないが、もはや幻のセダンだといっても過言ではないだろう。

そのようなレア車を愛用している“トンキー”さんは55歳で、ラファーガ 2.0Tの新車を1994年5月に購入。もうすぐ乗り始めて30年になるが、1年1万km以上というペースで順調に走ってきたので、すでに累計走行距離が31万kmを突破している。

「18歳のときにダイハツ ミラターボ TR-XXを買い、21歳のときから2代目EF型CR-Xの1.6Siグラストップに乗っていました。妻と婚約し、26歳で結婚することになったので、よくある話ですが2ドアのサイバースポーツでは家族が増えたときに使い勝手が悪いだろうということになりました」

当初は200万円ぐらいの手頃なワンボックスカーを探してみたらしいが、いいクルマがなかったそう。その流れの中で5代目「シビック」の4ドアセダン版であるEG型「シビックフェリオSiR」が候補に挙がったものの、ホンダディーラーのベルノ店で営業スタッフに無限仕様のラファーガの映像を見せられ、まんまと直列5気筒エンジンで変わったクルマだなと興味を持ってしまい、購入を決意したのだという。

20年を超えてからさらに愛着が増してきた

「直列5気筒エンジンをフロントミッドシップの位置に縦置きしているラファーガは、まさに『高密度ダイナミックセダン』です。いまでも大満足なのですが、残念だったのはサンルーフはAT車のみの設定だったので、5速MT仕様をあきらめたことです。買った当初はまさか30年も乗るとは思っていませんでしたが、20年を超えたあたりから愛着が増してきました。2023年の6月に縁あって1991年式のホンダ ビートを入手するまでは、毎週末ラファーガで峠に行って、ワインディングを走る生活を続けていました」

愛車で走るのが大好きなトンキーさんは、以前、自宅から出雲大社までの片道1000kmを往復した際の帰り道にこんな災難に遭ったそうだ。

「群馬県を走っているときに、道路に落ちていた石をまたいだらオイルパンを盛大にヒット。エンジンオイルが出てしまい、あえなくレッカー移動となりました。ですが、ホンダトータルケアに加入していたので、電話1本でレッカー車の手配から修理工場の手配までが完了したんですよ」

そんなことがあったが、その後、再び自宅から出雲大社までの片道1000kmをラファーガで往復したとのことだった。程度抜群のビートを増車したものの、高密度ダイナミックセダン・ラファーガの累計走行距離も順調に伸びていくことになるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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