クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 5台目の日産「レパード」は奇跡のナンバー!『あぶない刑事』出演俳優も驚愕した究極の劇中車仕様の作り方とは
CLASSIC
share:

5台目の日産「レパード」は奇跡のナンバー!『あぶない刑事』出演俳優も驚愕した究極の劇中車仕様の作り方とは

投稿日:

TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • 『あぶない刑事』ファンには絶大な人気を誇るゴールド2トーンの前期型
  • 前期型は、1986年(昭和61年)からマイナーチェンジまでの1988年(昭和63年)8月まで。このエッジが効いた直線基調のデザインが前期型の特徴
  • 本来の外装色はパールだったが、前オーナーによりこのゴールド2トーンへと全塗装が施されている
  • レパード好きが憧れた“3.0Ultima V6 TWIN CAM 24VALVE”のエンブレム。警察無線アンテナもしっかり再現されている
  • 劇中車には採用されていないが、オプション装備だったサンルーフ付きの個体は貴重だ
  • 前期型でも、1986年(昭和61年)とそれ以降ではナンバーの取り付け角度が違うとのこと。傾斜がきつく文字が読みにくいのが1986年
  • 幸運にも純正ホイールは前オーナーがしっかりと保管していた
  • 年式相応に擦り減っていたハンドルは、市川さん自身が調色し、その劣化が分からないようにリペイント。他にもコンソールなども同様にDIYで補修済み。なお、使った塗料は染めQのブラックとコーヒーブラウン
  • 劇中車仕様にするには、内装も同じじゃないと意味がない。この個体は、偶然にも劇中車と同じブラウンだった
  • 標準装備品だったものを劇中車仕様にするため、これらのシステムを某オークションでひとつずつ探した。デッキの左側にある装備品は、劇中車のデザインに似せてご自分で作ったコンパス&温度計
  • 純正オプション装備だったJBL製スピーカー。内装の傷なども綺麗に修正されている
  • 「何度も見直しても詳細不明でした」というマットは、当時の雑誌で偶然映っていた写真から判別。純正マットは、最高級、最高、標準の3グレードが存在していたが、劇中では標準のブラウンを使用していた模様。同仕様のマットを何枚か入手し、状態の良い部分だけを組み合わせた苦心作
  • ドアの内側の2トーンの塗り分けは、昭和62年式以降は存在しないそう。ここもDIYで1986年(昭和61年)式仕様に仕上げた
  • ドアロックの内側の仕上げも、1986年(昭和61年)の最初期型とそれ以降では異なる。指がかかる部分がスリット仕様でザラザラしているのが昭和61年式。スリットが無いのがそれ以降。市川さんは430セドリック用で流用できることを発見し、4個1000円で入手
  • シート側面にあるランバーサポートアジャスタースイッチのカバーも変更。昭和61年式は縁部分のみシルバーだが、1987年(昭和62年)以降は全て黒に変更されている模様
  • マイクはクラリオン製。フックは栓抜きのような形が一般的だが、劇中車は丸形の受け部分にツメ型でひっかけるタイプになっているため、同様に仕様変更。マランツの無線も、通常は埋め込み式パイロットランプだが、劇中仕様はなぜか凸型だそう
  • 電電公社時代の自動車電話。当時は全てリース品で使用終了時に要返却だったため、なかなか市場に出回らない商品らしい
  • 定番のパトランプを装着すればご覧の通り。サンルーフが見えにくいこの角度からならば、本物にしか見えない完成度と美しさは必見
  • 1987年(昭和62年)式日産「レパード」とオーナーの市川剛是さん

最新映画の製作発表記者会見に登場したレパード

2023年11月1日、日産「レパード」(2代目)が注目を集めるきっかけとなった『あぶない刑事』の最新作、映画『帰ってきた あぶない刑事』の製作発表会見が実施されました。その3日後の11月4日に岡山県玉野市にある道の駅、みやま公園で「レパードオープンミーティング2023」が開催。まるで示し合わせたかのような奇跡的なタイミングで、俳優陣と共に会見場に登場したあの「レパード」がミーティングに参加していたのです! 残念ながらその参加車両は劇中車ではなく、ドラマのファンである市川剛是さんの個人所有車でしたが、市川さんの「レパード」&『あぶ刑事』愛をじっくりとご覧ください。

2代目 レパードを5台乗り継いで辿りついた最終仕様

前期型を2台。後期型を2台。そして10年以上のブランクを経て、3年ほど前に再び前期を入手。つまり市川さんは、今までに合計5台の2代目「レパード」を所有したことになる。

「最初のきっかけは、もちろんドラマです。18歳で免許取得後に、親に内緒でローンを組み購入したのが1988年式、ゴールドボディのグランドセレクション。当時はすでに後期型が発売されていましたが、若造が無理して買うにはこれが限界でした(笑)。でも、劇中車は3000ccのアルティマで、私の愛車は2000cc。当時エンブレムを変更してグレード詐称していましたが、交差点で隣に“本物”に並ばれるとどうしても悔しくて。結果的に、1年だけ乗って今度は1986年式のアルティマに乗り換えたのです」

市川さんにとって2台目となった前期型は4年ほど所有したものの、ドラマの劇中車が後期型へと変わったことで後期型へと乗り替え。しかも、ぶつけられて全損事故という憂き目に遭うものの、自身に責任が無かったため保険で弁償され、再び後期型を入手。その後、10数年乗り継いだ後に、欧州車に興味を持ち始めたことで、そこで2代目「レパード」は手放していた。

死ぬ前にもう1度レパードに乗りたいと思った

MG「MGB」、アルファロメオ「スパイダー115」や「156」、マセラティ「ギブリ」(2代目)と欧州車の魅力にどっぷりと漬かる日々だった市川さん。あるとき「レパードオープンミーティング2023」の主催者である中島さんや他のレパード乗りのオーナーと出会ったことで、2代目「レパード」の魅力を改めて実感。その結果、「死ぬ前にもう1度乗りたい!」という思いが再燃し、自身5台目となる愛車探しの日々がスタートしたのだった。

「過去に劇中車仕様も作ったので、今回はあぶない刑事に捕らわれず、純粋にレパードを楽しむつもりで探していたのです。欲しかったのは、後期型で色はベージュの2トーン。実際に買いたいと思った個体に出会った時には、新しいオーナーさんが決まってしまいガッカリすることに。その後に知り合いから、3年ぐらい眠っている個体があるという情報を聞きつけたのです」

それが、今現在の愛車である。幸か不幸か、その個体は前期型でゴールド2トーンに塗られたアルティマ。ベースとしては劇中車仕様にもなりそうだが、大きな違いはこの車両はサンルーフ付きだったこと。

「劇中車はサンルーフが付いてないのです。だから、せっかく前期型のゴールドに出会えるのならば、サンルーフ無しが良かったんですが……。でも、その時点でそういうワガママを言えるような時代じゃなかったので、このタイミングを逃すわけにはいかないと決心しました」

12

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS