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5台目の日産「レパード」は奇跡のナンバー!『あぶない刑事』出演俳優も驚愕した究極の劇中車仕様の作り方とは

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

ドラマを何度も見返して、再現度にこだわった

こうして手に入れた前期型アルティマのサンルーフ付きは、当時のオーナーさんの好みでホイールや様々な箇所にドレスアップが施されていた。しかし、市川さんの好みは綺麗な純正。幸運な事に純正ホイールも残っていたため、ホイールは純正に戻してもらい納車となった。そこから、愛車を綺麗に仕上げていくことを目標にカスタマイズに着手したのだった。

「内装は一部塗装が剥げていたり、決して美しい状態ではありませんでした。とにかく新車当時に近い状態まで仕上げたくて、磨いたり、内装を再塗装するなど、少しずつ綺麗なコンディションに仕立てていったのです」

ご自身も発言されていたが、当初は『あぶ刑事』仕様には興味がなかったはずだった。しかし、市川さんの心に火を点ける2つの偶然が、その後の運命を決めることになる。まずひとつめ。それは、内装が劇中車と同じだったこと。

「この個体の元色はパールです。それを前オーナーがゴールドの2トーンに塗り替えていました。パールとゴールドは、内装の組み合わせが同じで、あぶ刑事の港303号の内装なのです。しかも、前期の3000ccのアルティマは2000台ほどしか売れていないので、このブラウン内装はとても貴重なんですよ」

そして、もうひとつのきっかけが、希望ナンバーだった。

「劇中車のナンバーは“横浜 33 も 54-17”でした。私は元々が横浜在住なので、希望ナンバーにすることで劇中車に近い文字になるのは想像できました。ところが、偶然にも “も”が取れてしまったのです! 3桁部分だけは時代的にどうすることもできないのですが、こんな偶然ってないでしょう? こうなったら、劇中車仕様を目指すしかないですよね(笑)」

できる限り1986年式へと近づける仕様変更

なお、市川さんが目指す劇中車仕様というのは、パトランプや自動車電話、無線機を搭載して、マットやオーディオなどを再現することだけではない。自身の1987年式と劇中車の1986年式、同じ前期型レパードでも異なる部分を、できる限り1986年式へと近づける仕様変更も含まれている。

ドアのロック、ランバーサポートスイッチカバー、速度制限のチャイム、ドア内側の塗り分けライン、ナンバープレートの角度など、詳細解説は写真と共にお伝えするが、市川さん曰く「綺麗な1986年式化を目指した」結果、「帰ってきたあぶない刑事」の映画制作発表会に、出演俳優さんと共に愛車が並ぶという栄誉まで発展したのだった。

「この車両を目にした仲村トオルさんの発言が、私にとっては最高の褒め言葉でした。ここまでこだわって仕上げた甲斐がありましたね!」

なお、その褒め言葉とは、

「ここまで再現されると、感動を通り越して気持ち悪いです(笑)」

だったそうだ。

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