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「AZ-1」じゃない「AZ-3」とは? オートザムから販売されたユーノス「プレッソ」の兄弟車を覚えてますか

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW

  • ヘッドレスト一体型のスポーティなシートを採用していた
  • スイッチ類はドライバー側にまとめられていた
  • 4人乗車ができるクーペだった
  • エンジンは1.5L 直4を搭載
  • トランスミッションは、5速マニュアルと4速ATを揃えていた
  • ボディサイズは全長4215mm×全幅1695mm×全高1310mmとコンパクト
  • リアのハイマウントストップランプの下にはエクストラウインドウが設けられており、後方視界への配慮がなされていた
  • 1991年に登場したオートザム「AZ-3」

じつは隠れたロングセラーモデルだった

オートザム「AZ-3」は、ユーノス「プレッソ」の兄弟車として1991年に登場しました。プレッソは個性を大事にする独身男女をターゲットにしていましたが、AZ-3は軽快でスポーティな味付けをしたモデルです。今となっては「AZ-1」ほどその名を聞くことがないAZ-3とはどのようなクルマだったのでしょうか。

スペシャリティクーペというキャラクター

1980年代末から1990年代にかけて、マツダが展開した5チャンネル体制のブランドのひとつ、オートザムは、主に軽自動車や小型車を扱うディーラーとして運営されていた(そのほかランチアも扱っていたが)。
そんなオートザムブランドの車種の中には、オートザムを記号化した「AZ」の名を持つ車種がいくつか存在しており、その中でも最も知られた存在と言えるのが、ガルウイングドアを備えた軽自動車のミッドシップモデルである「AZ-1」であることに異論がある人はいないだろう。

そのAZ-1の影に隠れて存在していたAZシリーズの車両が「AZ-3」である。

1991年6月に販売がスタートしたAZ-3は、スタイリッシュな3ドアハッチバックのクーペスタイルを持った5ナンバーサイズのボディとなっており、スポーツカーというよりはスペシャリティクーペというキャラクターを持ち合わせていた。

コンパクトなサイズではあったものの、リアウインドウはRX-7を思わせる形状のものを採用し、ボリューム感のあるスタイルを実現していたことも特徴だ。なお、リアのハイマウントストップランプの下にはエクストラウインドウが設けられており、後方視界への配慮がなされていたこともポイントである。

実は同じタイミングでユーノスブランドからリリースされたプレッソの兄弟車となっており、世界最小(当時)の1.8L V型6気筒エンジン搭載車として話題を集めたプレッソに対し、AZ-3はスタンダードな1.5L直列4気筒エンジンのみのラインアップと差別化がなされていた。

ただ差別化がなされていたのはモデルライフ前半だけで、1993年9月のマイナーチェンジのタイミングでAZ-3にもV6エンジン搭載グレードを追加(逆にプレッソには直4エンジンが追加された)したことで、両車の違いはエンブレム類などごくわずかとなっている。

当時、日本ではコンパクトなクーペという車種自体の需要が冷え込んできていたタイミングであったこともあり、残念ながら販売面では成功したとは言い難い結果となってしまったが、1998年まで販売が続けられるなど隠れたロングセラーモデルとなっていた。

また日本国外、特に欧州ではMX-3の名称で販売されて堅調な販売を見せたと言われており、限定車などもリリースされ、現在でもオーナーズクラブなどが運営されている。

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