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ルーフトップテントのメリット/デメリットとは? 実勢価格から実際に就寝する際の注意点を解説します

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: AMW/TOYOTA/HONDA

メリットだらけのルーフトップテント

就寝時にバタバタとすることなく、ルーフに積んだテントを広げるだけでベッドスペースが確保できる手軽さはまさに魔法。なかには電動モーターによりワンタッチでテント設営ができるアイテムもあり、ラダーを登ってテントに潜り込めばすぐに寝ることができるのです。

その種類は小型のソロテントから前後左右方向に拡張するファミリータイプなど多岐に渡り、価格は10万円前後から50万円オーバーの贅沢仕様まで様々。一般的には高額と思われがちですが、通常のテントでもファミリー用の高級品が10万円から30万円と考えれば一概に高すぎるとは言い切れません。

オーバーランダースタイルの特徴であるルーフトップテントは、手軽にテント設営ができるほかにも数多くのメリットが存在します。それは、ルーフ上に就寝することで外部からの侵入がしづらく高い防犯性を確保できるということ。雨上がりのキャンプ場でも地面のコンディションに気を使うことも無く、地面と離れていることで、湿気や寝る時に地面の小石や根っこの違和感に悩まされることもありません。また、ルーフ上は風通しが良いのも大きなメリットとなり、寝苦しい夏の夜でも比較的快適に過ごすことができるのです。

強風や転倒に注意!

ここまで書くと良い所ばかりに見えますが、ルーフトップテントにもデメリットは存在します。まずは風に弱いということ。ミニバンの場合には約2m近い屋根の上にテントを張るわけですから、風の強い日にはテントが揺れてしまいます。風に煽られてしまい一晩中クルマが揺れて眠れなかった……なんてこともあるのです。また、クルマを止めた場所が傾いているとテントが傾いた状況で設営されることになるので、まずは停車した状態でクルマが水平かを確認しなければなりません。

ルーフ上に宿泊するということは、夜中にトイレに行きたくなった時には屋根から降りなければならず、この行為が意外と面倒に感じてしまいます。特に深酒をして屋根から降りる時にラダーを踏み外して転落……なんてことにもなりかねないので注意してください。

ルーフトップテントはクルマ自体を乗り換える時に乗せ換え作業が必要となり、車種専用設計の場合には異なる車種では使えないことを認識しておきましょう。ルーフ上にテントを積載することで地上高が増し、駐車場や低いトンネルに入れないなどの不便さも発生します。

ゴツ系スタイルが魅力のオーバーランダーは、カスタムのひとつとして大きな魅力を発揮すると同時にキャンプの楽しさや利便性を大きく広げ、万が一の災害時には避難場所としても活躍してくれるはず。2024年に発売されたホンダ「WR-V」をはじめトヨタ「ランドクルーザー250」などの魅力的なSUVが続々と登場すると予想され、SUVをベースとしたオーバーランダースタイルがさらに注目を集めそうです。キャンプやアウトドアに興味があるのなら、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

AMWノミカタ

近頃のSUVは、オンロードでの走りを磨いたものも多い。ポルシェ「カイエン」、ランボルギーニ「ウルス」、ランドローバー「レンジローバースポーツ」……など多彩だ。そうしたSUVにルーフトップテントを装着したら、同然ながらコーナリング時はもちろん高速走行中でのレーンチェンジなど、走りの良さがスポイルされることも忘れてはなならない。ただ、ポルシェ「911」などのスポーツカーにあえてルーフトップテントを装着して旅をするというスタイルも昨今では流行っているようではあるが……。

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