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自作フォード「GT40」は原付カーだった! EVなのにホンダエンジンのサウンドが楽しめるギミックとは【マイクロカー図鑑】

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)

EVだけど「本物のエンジン音」も楽しめる

「この原付フォードGTは既成の電動バギーのパワートレインや足まわりなどのコンポーネンツを流用しつつ、FRPのボディを被せたものです。ボディはフランスのキッズカー・メーカー、Automobile S.C.A.F.社の5/8スケールのボディを参考にしました。ナンバー取得の際に係員にメーカー名や車名を聞かれたので、とっさに“N・S・C GT50”です、と答えました。ナカムラ・スモール・カーズの原付カーってことで(笑)」

サイド開きのFRPボディを持ち上げてシャシーを見ると、モーターやデフなどの駆動系とは別に、エンジンが備わっている。

「これはモーターのアクセル開度に連動して回転が上下するギミックを仕込んだホンダの汎用エンジン。もともと家に転がっていたヤツ。EVだけど、本物のエンジン音が楽しめるようにね」

とのことで、音源としてのみエンジンを搭載してしまう遊び心にも脱帽。

ル・マン・クラシックやグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードなど、海外では貴重なヒストリックカーを本気で走らせるイベントが盛んだが、それらのイベントの「前座レース」として頻繁に開催されているのが、小学生くらいの子どもたちが駆るキッズカーによるレースだ。日本ではまだあまり馴染みがないジャンルだが、中村さん謹製のGT50を見ていると、いずれは日本でもそんな次世代のクルマ好きを育む「レース」ができるんじゃないか、なんて楽しい妄想も広がるのだった。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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