スプリントのSレース決勝、スタートで力みすぎた?
JCCA筑波ミーティングのSレース決勝を控えて、コース上に並んだマシンたち。2列目グリッドに並んだ佐々木さんのSRフェアレディに、レジェンドドライバーの柳田春人さんが
「SRでこのポジションはすごいよ! 速いね」
と声をかける。「Zの柳田」として有名な柳田さんであるが、もともとレースデビューはSRであり、そのレースの優勝からプロの道へと進んでいるのだ。
さて、シグナルが赤になり、ブラックアウトでスタートする全車。一瞬、車体を弾ませたように見えた佐々木さんのSRであったが、どんどん後続車両に追い抜かれていく中、取り残される。
「回転数を6000くらいに合わせようとアクセルを調整しましたが安定せず、そのままブリッピングで調整してクラッチを繋いだ瞬間の感触は良かったのですが、そこからアクセルをガバッと踏んでしまいエンストしてしましました。すぐにエンジンはかかったのですが、焦っていたこともあり、またアクセルを踏み込み過ぎてしまい再度エンストしてしまいました」
じつは2回のエンストをしていたという佐々木さん、3度目のリスタートでようやく無事発進できたという。
赤旗中断は逆襲のチャンス! ところが……
「巻き返して絶対勝つ! 正直(ポジションも)戻れると思っていました(笑)」
すでに最後尾となった佐々木さんであったが、走り出してからはすぐに数台をパス。4周目での赤旗中断も、前車との距離が縮まるのでチャンスと見ていた。
「コース上で再開を待っている間は、何度も前のクルマの台数を数えていました。再開後は何周かわかりませんでしたが、1周に2台は抜いていけばなどシュミレーションはしていました」
コース脇に停まった2台が回収されて再スタートと思われた時に、ポストから再び赤旗が掲示された。並んでいた間に2台のマシンがオーバーヒートしたのだ。そのうち1台はゼッケン38佐々木さんのSRだった。
「何が起きてるか分からず、オフィシャルさんにコースから出してもらっている時に水温計を見たら上限の赤テープを針が越えていて、やってしまった……と理解しました。もしかすると、この後の耐久も終わりにしてしまったか!? と悔しい気持ちでいっぱいになりました」
幸いリザーバータンクから水を噴出しただけでダメージのなかった38号車は、次の耐久レースで無事にグリッドにつくことができた。
「スプリントレースは自分で台無した分、耐久はしっかり勝ちに繋がるレースをしようと思ってました」
















































































