トラブルに見舞われた耐久レースは辛くも完走
迎えた「CRAZY KEN TROPHY60分耐久」レースは5番手からのスタート。スプリントとは違いエンストはなかったものの、前車とタイミングが合わせられずに失速気味にスタートしたという佐々木さん。
「前との差が広がる一方かなと思いつつ、やっぱり勝ちたいという気持ちもありましたが、次の大村さんに繋ぐことを考えながら走りました」
1分7秒台で走るなどコンスタントに周回を重ね、無事に大村さんへとステアリングを渡す。順調に周回を重ねていた大村さんに、佐々木さん、チームメイトも笑顔でいたピットであったが、突然のアナウンスに一同驚くことになる。
1コーナーで姿勢を崩した大村さん、スポンジバリアへ右フロントをヒット。いわゆる鬼キャン仕様のようになった38号車SRフェアレディであったが、走行可能と判断しピットへ戻った時は、予定通り佐々木さんへの交代のタイムであった。
「周回しているマシンを見て悔しさはありましたが、まずは無事に回ってきてと見守っていました。ピットで交代する時、最初はまじか! と思いましたが(笑)、自分が走らせてきたマシンでもあるので、最後までもってほしいという願いはありました」
結果、60分耐久レースはクラス13位、総合14位でのチェッカーとなったが、ともあれ完走を果たすことができた佐々木さん&大村さんのSRフェアレディだった。
「キャブ車への理解と知識を広げていきたいです」
佐々木さんにとっては、苦い経験もあった初めてのヒストリックカーレース、感想を最後に聞いてみた。
「小さい頃から見てきたクルマたちと一緒に走りレースができるなんて素直に嬉しいです! SPSROCとのご縁も感謝しかありません。実況の方にも名前を呼んでもらったのも嬉しいです(笑)。キャブ車への理解と知識を広げていきたいです。今回はスタートで全てを失いました。次戦はスタート後のレースをしていきたいです」
次期シーズン開幕となる2025年4月には、それらを克服しているであろう佐々木さんに期待応援しようではないか。
■「令和女子旧車に乗る」連載記事一覧はこちら
















































































