23歳が所有するZ3はこだわりのカスタム満載
BMW専門誌『BMW LIFE』が主催する初のオーナーズミーティング「BMW LIFE owner’s meeting」が、2024年10月27日に富士スピードウェイで開催。ミーティング会場となったP7駐車場には、全国から100台近い新旧さまざまなBMWが集まりました。今回は、アトランタブルーのボディにベッタリ下がったスタンスが印象的な「Z3」の若きオーナーを紹介します。
3シリーズ乗りの母の助言でZ3を探し始めた
どこか西海岸を思わせるようなスタンス系の出で立ちの1998年式BMW「Z3」のオーナーは、23歳という若さの“シュウ”さん。この若さでZ3をチョイスするあたりに渋さを感じるが、お母さまの影響が大きいようだ。
「もともとはアバルト 124スパイダーを探していたのですが、左ハンドル、MT、オープンという自身の中での全部盛りなクルマに乗りたいなとも思っていたんです。そしたらE36型の3シリーズに乗っている母親から『Z3はどう?』と言われて探し始めましたね」
こうしてZ3に関するリサーチを始めた“シュウ”さん。現在乗っている個体は現車確認をして即決したそうだ。
「埼玉にZ3の専門店があって、そこに条件に合うクルマがあると聞いて現車確認に行きました。そしたらこのアトランタブルーの個体があったんです。その時初めてボンドカー(『007 ゴールデンアイ』)と同じ色と知ったのですが、それを聞いてその日のうちに契約しました」
気づけばカリフォルニア風味のカスタムスタイルに
今となってはすっかりカスタマイズされた“シュウ”さんのZ3だが、3年前の購入当初はこのような方向性に進む気はなかったそうだ。
「最初はノーマルの良さを生かしてシンプルに乗るつもりでした。でももともとカルフォルニアのようなカスタムスタイルが好きなのもあって、気がついたらそっちの方向性へ……。購入した当初は乗せて欲しいと言っていた母親も、もはや乗せて欲しいとは言わなくなってしまいました(笑)」
そんなシュウさんのZ3、こだわりのポイントは数多くある。Z3としては珍しくエアサスを入れてローダウンし、ホイールはMKモータースポーツのMK-1を装着している。195のタイヤで8.5Jを履きこなしているため、なかなかの引っ張り具合だ。
そしてサイドスカートやリアスポイラーはワンオフ品。ノーマルのボディラインを崩さずにさりげないボリュームアップをしているオリジナルのエアロパーツは、Z3オーナーでなければ気が付けないこだわりと言える。
なお、ダッシュボードには推しのアイドルやレースクイーンのサインが並んでいる。クルマを楽しみながら推し活も並行しているのが、今どきの若者らしいポイントと感じさせる。
次なる目標はE30 M3のエンジンへスワップ!?
かなり自分色にZ3をカスタムしてきた“シュウ”さん。
「ここまで自分流にイジったら廃車まで乗りたい」
と語っていた。
今後はアーム加工をしてより車高を下げたいそうだ。またパフォーマンスアップも見据えていて、E30型「M3」のエンジン(S14系)へとスワップしたいと考えている様子。Z3はこの前期型にのみ4気筒搭載モデルがあったが、それは“シュウ”さん的にも自慢のポイント。エンジンスワップによるパフォーマンスアップを図るとしても、4気筒は外せないようだ。だから4気筒のE30 M3エンジンへのスワップを目論んでいるのだ。
今後どのような独自進化を遂げていくのか? 20世紀デビューのモデルを現代の若者のセンスでカスタムするその変貌に注目したいところだ。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)