すでに400人が「ランデヴー」待ち? 趣味のクルマの新しい所有方法
2022年に若き自動車愛好家たちが立ち上げたスタートアップ企業「RENDEZ-VOUS(ランデヴー)」は「憧れを1/8の金額で叶える」と銘打ち、1台の車両を最大8人で共同所有する「共同所有サービス・プロジェクト」をスタート。フェラーリ「テスタロッサ」と「365GT4/BB」を皮切りに、ジャガー「EタイプOTS」やナロー時代のポルシェ「911」、バーンファインドのポルシェ「930ターボ」、そして日産「スカイライン2000 GT-R」(KPGC10)など、誰もが憧れる「コレクタブルカー」の数々を共同所有オーナーたちに販売してきました。そして、2024年夏に車両のストレージとラウンジを兼ねた「Yokohama Base」をオープンするとともに、ビジネススタイルも従来の共同購入とは異なる新たなものへと進化。開始から数カ月にして、驚くほどの成果を上げているそうです。
残クレではなく、サブスクでもない画期的なサービスとは?
2024年夏にスタートしたRENDEZ-VOUSの新サービスは、同社代表の浅岡亮太CEOいわく、「僕自身、のどから手が出るほどに欲しかったサービス」とのこと。
従来の「1/8共同所有サービス・プロジェクト」のように車両代金総額を分割するのではなく、契約期間の1年間で目減りする価格分を、4人ないしは8人のオーナーが支払うというのが大枠で、これによって初期投資のハードルは格段に低められる。
2022年末のスタート以来、旧サービスのビジネスを実際に進めてゆくと、じつは共同所有オーナーの約半数が30代であることが判明。その顧客たちや、セールスの途上で出会った若年層のクルマ好きたちから、もっとたくさんのクルマを楽しみたいという熱きリクエストが続々と寄せられたことから、この新サービスへの完全移行が決定したという。
ところで旧サービスでは、クラシックカーを中心としたコレクター向けの「コレクタブルカー」を販売対象とし、販売車両はRENDEZ-VOUS側で用意してきたのだが、新サービスではより親しみやすい近・現代のモデルを主な対象とし、原則として顧客のリクエストに応じてクルマを探すところから始めるという。
したがって「予算」および「車種」の条件が揃った8人ないしは4人の共同所有オーナーを集める「マッチング」の過程が必要となるのだが、それはもちろんRENDEZ-VOUSの新サービスで行うことになっている。
こうして集結した共同所有オーナーたちの希望にしたがって、従来のようなクラシックスポーツカーに留まらず、たとえばキャンピングカーや、さらにはレーシングカーなどの共同購入も可能としてゆきたいとのことである。
ところで、旧サービスでは1/8といえども300〜600万円の費用を一括で支払う必要があり、その資金を負担できる人は限られていたこと、その代わり売却額の分配もあったが、将来的には投資目的の人が増える可能性もあった。
そうではなく「裾野を広げること」と「純粋にクルマのある暮らしを楽しむこと」にフォーカスしたい、との思いから導入した新サービスでは、RENDEZ-VOUSが車両の仕入れをするため、オーナーの持ち出し分は大幅に少なくなる。かつ「残価設定クレジット」型にすることで、支払い総額をかなり抑えることができるという。その代わりに売却額の分配はない。
つまり、昨今の新車販売では定番化した「残価設定型クレジット」からアイデアが生まれたようでもあるとともに、支払いは1年分一括または月額払いも可能で、こちらも昨今流行りの「サブスクリプション」的でもあるが、そのいずれにも属さない画期的なサービスといえるだろう。
くわえて、各車両を使用できる日数を旧サービス時代から大幅に増やすことにも成功したのだが、それは顧客の多くが生活する首都圏から比較的近く、24時間365日いつでも「愛車」を引き取りに行ける「Yokohama Base」の存在が不可欠とのことなのだ。












































































