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パーツだけで全部で1200万円! 無限によるホンダ「シビック タイプR グループB」の市販直前バージョンが登場…FF最速を目指し今後も開発は続きます

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: 古高康平(FURUTAKA Kohei)

  • ホンダ シビック タイプR レーシングブラックパッケージ:より運転に集中できる環境づくりとしてブラックのシート表皮やフロアカーペットなど、ブラックを基調としたインテリアとしている
  • 無限 シビック タイプR グループB:ボンネットはダクトの形状や大きさなどを見直したものとなっている
  • 無限 シビック タイプR グループB:リアには新たにテールゲートスポイラーを追加
  • 無限 シビック タイプR グループB:
  • 無限 シビック タイプR グループB専用のパフォーマンスパーツも展示
  • 無限 シビック タイプR グループB専用のパフォーマンスパーツも展示
  • 無限 シビック タイプR グループB専用のパフォーマンスパーツも展示
  • 無限 シビック タイプR グループB専用のパフォーマンスパーツも展示
  • 無限 シビック タイプR グループB:ほぼ市販仕様に近いプレプロダクションモデル

シビック タイプRはOAM会場でも人気の的

西日本最大級のカスタマイズカーイベント「大阪オートメッセ2025(OAM)」が2025年27日(金)~9日(日)の3日間、インテックス大阪を会場に開催されました。出展社数が351社、展示されるカスタム車両は合計630台にものぼるOAM会場から、FFホットハッチであるホンダ「シビック タイプR」の2台を紹介します。

シビック タイプR レーシングブラックパッケージの実車が展示

インテックス大阪を会場に連日大賑わいとなった大阪オートメッセ2025。ホンダブースでは「Honda SPORTS」をテーマにした展示がなされ、ホンダを代表するスポーツモデルである「シビック タイプR」の周りには多くの来場者が集まっていた。

2022年9月に発売された現行型シビック タイプRは、前輪駆動モデルでありながら、330psの最高出力を誇るVTECターボエンジンである2.0LのK20C型エンジンを搭載し、世界最速のFF車の座をライバルと争っている本格的スポーツモデルだ。

会場には2025年1月に発表されたばかりの「レーシングブラックパッケージ」の実車が展示されたが、このモデルはより運転に集中できる環境づくりとしてブラックのシート表皮やフロアカーペットなど、ブラックを基調としたインテリアとし、自動防眩ミラーや置くだけ充電といった装備を標準装備化したものとなっている。

無限の「グループB」がほぼ市販仕様になって登場

そしてもう1台のシビック タイプRが、ホンダのスペシャリストである無限(MUGEN)が手がけたモデルで、すでにリリースされている「グループA」よりもより本格的なカーボン製アイテムを中心とした「グループB」のプレプロダクションモデルだ。

グループB自体は2024年の大阪オートメッセでもすでに展示されていたが、当時の車両はプロトタイプであったのに対し、今回展示されたものはほぼ市販仕様に近いものとなっているのが大きな違いだ。

一見すると大きく変更がなされていないようにも見えるが、じつはボンネットはダクトの形状や大きさなどを見直したものとなっているほか、リアには新たにテールゲートスポイラーを追加したことで、ダウンフォースはプロトタイプから300%も向上しているという。

ただグループBのアイテムは本格的なカーボンを惜しみなく使用したものとなっているため、例えばフロントバンパーロアスポイラーだけで165万円(消費税込)と、「N-BOX」のエントリーモデルと同等の価格となっており、展示された車両に装着されている無限パーツの総合計は1200万円に迫るものとなっており、万人にオススメできるとは言い難い価格となっている。

しかし無限としては、妥協することなくFF最速を目指すために開発されたシビック タイプRに真摯に向き合うためにこちらも妥協なくアイテムを開発したので、性能については間違いのない仕上がりとなっているとのこと。

なお、無限としてはグループBで終わりというわけではなく、今後もシビック タイプR用のアイテムを継続して開発していきたいと語っており、展示された車両にもアナウンスこそされていなかったが、開発中の車高調整式サスペンションキットが装着されていたため、さらなる進化に期待したいところだ。

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