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シエラネバダ山脈のハイキングはキツすぎた? カリフォルニアでの第一歩はいきなりスケジュールを変更することに【ミシシッピ川ブルース旅_03】

シエラネバダ山脈のハイキングはキツすぎた? カリフォルニアでの第一歩はいきなりスケジュールを変更することに【ミシシッピ川ブルース旅_03】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • アメリカのアウトドア・ファンなら必ずお世話になるREI(アール・イー・アイ)
  • 食料はラルフスで調達
  • こんなに入るの!? という物量だ
  • これがクマ缶。1週間分の食料が入っている。逆にいえば、1週間の食料はこれに入るだけ
  • パッキング完了。うまく入った!
  • ホテルのドライブウェイに止まっていたEVのRIVIAN。クルマ・ウォッチングも楽しい
  • ローンパインのAirbnbに到着
  • これから挑むシエラネバダの山並みは目の前だ
  • トレイルヘッドの駐車場にて。4人分のバックパック
  • まずはキアサージュ・パスを目指す
  • 左から“隊長”、奥さんの真由美さん、そして原田さん。がんばるぞ!
  • 湖畔で休憩。まだ余裕がある……
  • ここがキアサージュ・パス。ハイカーたちが絶景を楽しむ
  • 1万1760フィートは、約3528m。きついはずだ!
  • 歩く人たちが豆粒のように見える
  • もちろんクルマはないから、荷物を運んでほしい人は馬を雇う。これが高い
  • ここで4時間半待ちぼうけ
  • キアサージュ湖のキャンプ場になんとかチェックイン。予定は大幅に変更されることになった
  • 翌朝のシャーロット湖。環境は最高だ
  • 物資を運ぶ馬のキャラバン
  • シャーロット湖のサンセット・ショー

まずはカリフォルニアで仲間たちとハイキングに

2024年の8月末から、アメリカをミシシッピ川沿いに南北縦断して音楽の歴史をたどる旅に出ることにした筆者。最初にカリフォルニア州のシエラネバダ山脈で仲間と10日間のハイキングをし、その後、ミシシッピ川を30日かけて北上する、計40日のプランです。まずはデルタ航空の「デルタ・プレミアムセレクト」に乗って、ロサンゼルス空港へやって来ました。

8日分のパッキングはかなり大変

8月27日正午、LA空港に到着。“隊長”こと小笠原さんと奥さんの真由美さんが、愛車のホンダ「シビック」で迎えに来てくれた。ジョン・ミューア・トレイルを計4週間かけて踏破して以来、ぼくたちは戦友のような関係になっている。再会は、いつもうれしい。

いつものことだが、カリフォルニアの空気は爽やかだ。とくに2024年の日本の夏は酷かった。あの不快な暑さから逃げ出してカリフォルニアに。それだけで天国のようだ。

人気のカフェでランチ・ミーティングをした後、さっそく「REI」に向かった。REIはシアトル発祥のアウトドアブランドで、西海岸らしいセンスのいいショップだ。日本でだいたいはそろえてきたが、足りない食品やキャンピングガスなどを補充。午後3時にホテルにチェックインした。ぼくと原田さんは空港近くのホテルに2泊してパッキングを確認することになっている。

さっそく、実戦のパッキングだ。8日間も山の中で生活するわけだから、必要なものは多い。テント、寝袋、食料、衣服、雨具、調理器具、ヘッドライトや虫除けネットなどの備品。ポイントは、食料品や日焼け止めなど匂いのするものをすべてベアキャニスター(通称:クマ缶)という容器に入れなければならないこと。これがデカい! クマ缶をバックパックの真ん中に突っ込んで、空いたスペースに他のものを詰めなければならない。

さらに、ぼくの場合、カメラもある。並べてみると、これ、本当に入るの? という物量だ。何度もやり直して、納得がいくパッキングが完成するまで2時間ほどかかった。

初挑戦の原田さんもうまくいったようだ。担いでみた最初のひと言が、「軽い!」。バックパックを担いで山道を登るのは、本当にきつい。1gでも軽くしたいのがハイカーの心情だ。「軽い!」のひと言は、最高の感触といえる。

キアサージュパスで早くも疲労困憊……

8月29日、LAを出発。東シエラの町、ローンパインまでは4時間のドライブだ。その日はローンパインのAirbnbに4人で泊まって、再び入念な作戦会議とワインでの前祝い。そして、翌朝8時、ぼくたちはトレイルヘッドで雄叫びを上げ、ついに第一歩を踏み出したのだった。

今回、挑戦するのはRae Lakes Loopという約85kmの周回コース。8日間あれば、余裕をもって1周できる計算だ。シエラネバダの絶景を大いに楽しみたい。

最大の難関はグレンパス(グレン峠)で、1万1978フィート(3593m)というから富士山と同じくらいの高さ。これを元気がある2日目にクリアして、あとは余裕をもって歩く、というのが“隊長”の作戦だ。そのためには、初日のキアサージュパスを4時間で通過し、なるべくグレンパスの麓に近づいて1泊したいところだ。

ところが、軽く越えるはずだったキアサージュパスが意外ときつい。ぼくはなんとか4時間で着いたが、あとの3人が到着したのは午後4時半。なんと8時間半もかかってしまった。しかも、原田さんは疲労困憊だ。軽かったはずのバックパックは、「重くて、もうダメ」。さらに「肩が痛い。足も痛い」。その日は峠を下ってすぐのキアサージュ湖にテントを張ることになった。それはRae Lakes Loopを、早々にあきらめることを意味していた。

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