クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • ボロボロのパーツ取り車から復活した三菱「エクリプス」は『ワイルド・スピード』仕様に!「ナンバー取得した日のことは忘れません!」
CUSTOM
share:

ボロボロのパーツ取り車から復活した三菱「エクリプス」は『ワイルド・スピード』仕様に!「ナンバー取得した日のことは忘れません!」

投稿日:

TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 三菱 エクリプス:バイナルグラフィックのデザインや、ステッカーの位置も劇中車を忠実に再現。ウイングも同じく「APR Performance」を装着する
  • 三菱 エクリプス:ルーフにはJB23ジムニーの純正ボンネットダクトを埋め込む。デザインといいサイズといい劇中車と比較してもまったく違和感がない
  • 三菱 エクリプス:ホイールは当時物の「LENSO axis SEVEN Mod」だ。サイズは19インチで多少の傷こそあるもののワイスピ仕様には欠かせない一品
  • 三菱 エクリプス:マフラーは音量も排ガスも保安基準に適合させた。シンプルな砲弾テールのシングル出しで、ターボらしい迫力ある重低音を楽しめる
  • 三菱 エクリプス:シートは左右ともにスパルコのセミバケットへ変更している。シフトノブは当時物の「FOLIATEC」で今となっては入手も難しい⁉︎
  • 三菱 エクリプス:フロントやボディの下に加え、リアのクロス下ピラーバーにもネオン管をセットする。イベント会場でのアピール効果は絶大だった
  • 三菱 エクリプス:エンジン型式はランエボと同じ4G63。今のところ変更点はエアクリーナーとラジエターのみ。いずれはオーバーホールを兼ねてチューニング?
  • 翌月には那須で開催されたエクリプスミーティングにも参加した、オーナーの傳川さん。お子さんの凌生くんも夜のイベントを満喫していたようだ
  • 人気投票では傳川さんが見事にトップを獲得。クルマドーカスタムファクトリーからトロフィーや副賞のグッズなどがプレゼントされた
  • 三菱 エクリプス:日没後のイベント会場でギャラリーの注目を集めていたエクリプス。公開から23年が過ぎた今も『ワイルド・スピード』の人気は健在だ
  • 三菱 エクリプス:完成した姿を見るとボロボロだった姿が想像できない。ボンネットピンはアメリカのメーカー「Skunk2 Racing」と細部にもこだわる

2代目エクリプスを『ワイスピ』仕様にカスタマイズ

2024年10月12日に岩手県のクルマドーカスタムファクトリーで、クルマ好きによるミーティング「ネクサスナイト」が初開催されました。イベント自体は昼からスタートでしたが、メインは何といっても夜の部です。暗くなるにつれ車両に装着したアンダーネオンが点灯し、参加者やギャラリーのテンションもさらに高まってきます。閉会式では人気投票によるアワードが選出され、トップに輝いたのが傳川敏和さんの三菱2代目「エクリプス」でした。

パーツ在庫や他車種からの流用ネタを徹底的に収集

三菱の2代目「エクリプス」は1994年にデビュー。初代に比べアメリカでも決して人気のあるモデルではなかったが、映画『ワイルド・スピード』に登場したことで時代の寵児と化した。しかし日本で流通している中古車はコンバーチブルのD38A型が大半で、傳川敏和さんも以前はクーペのD32A型ではなくコンバーチブルに乗っていた。ところが3〜4年ほど前に知人からSNSで、格安のクーペがあるとの情報をもらう。すぐに現車を見に行ったところ長らく放置されていたようで、外装はボロボロでトランスミッションもブローしているような状態だった。

値段が安いので「パーツ取りでもいいか」と購入を決めたが、しだいに劇中車そのままのクーペに乗りたい欲求が強くなる。とはいえ当時の愛車エクリプス スパイダーも結構な手間と予算をかけてカスタムしていたし、そこから年数が経過した分だけ、純正品にせよ社外品にせよパーツを手に入れるのも困難になっているはずだ。

はたして乗り換えるのが正しいか悩みに悩んだが、仲のいいプロショップと検討し「イケる」と判断。またそれまでに築いたエクリプス仲間のネットワークを駆使し、パーツの在庫や他車種からの流用ネタを徹底的に収集した。

ナンバーを取得した感動は忘れない!

その結果、まったく入らなかった5速ミッションのオーバーホールを実現させ、エクステリアもレストアと全塗装で『ワイルド・スピード』仕様に生まれ変わる。車検を取得しナンバープレートが付いたときは、とにかく感動のひと言だったと傳川さんは話す。

とくにディーラーですら諦めるような作業を受けてくれた、旧知のメカニックには感謝しても感謝し切れない思いだという。単に走れるようにするだけではなく保安基準もクリアするなど、彼の技術と熱意がなければこの場にいなかったはずと振り返る。

そのおかげで完成してからの大きなトラブルはほとんどなく、お子さんの凌生くんと今回のようなイベントにも積極的に参加。愛情を込めて作り上げたスパイダーとは別れることにはなったものの、その分も新しい相棒であるクーペと長く付き合っていくつもりだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

すべて表示
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
著者一覧 >

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS