これまでになかったスタイルにあえて挑む
西日本最大級のカスタマイズカーイベント「大阪オートメッセ2025(OAM)」が2025年2月7日(金)~9日(日)の3日間、インテックス大阪を会場に開催されました。出展社数が351社、展示されるカスタム車両は合計630台にものぼった会場から、今回は懐かしいローライダーテイストで仕上げられたスズキ「ジムニーシエラ」を紹介します。
ジムニーの車高を下げて扁平タイヤを装着
会場内を歩いていると、K-BREAKのブースにJIMRIDEブランドで展示されていた変わったスズキ「ジムニーシエラ」のカスタム車を発見。通常であればリフトアップし、直径の大きなタイヤを装着するオフロードカスタムが主流のなか、あえて車高を下げ、タイヤ直径の小さい扁平タイヤを装着。さらにメッキバンパーを装着し、ボディカラーも鮮やかなキャンディレッドとなっているのだ。早速スタッフにお話を伺ってみた。
「じつはこのジムニーシエラは、かつで北米に輸出され、現地で“サムライ”の名前で親しまれた仕様をイメージしてカスタムした車両です。メッキバンパーに見えるのは、サビにくいステンレス製でJA11型ジムニーのウインカーやテールランプが使用でき、リアにはサイドマーカーも装着できます。これまでありそうでなかったスタイルですが、こんなジムニーもアリだと思いませんか?」
イメージしたのは80年代に北米に輸出されたスズキ サムライ
スズキ「サムライ」は、J13型ジムニーシエラの北米輸出仕様の現地での名称で、国内仕様とは異なり後部が幌となるのが特徴。リフトアップやオフロード系カスタムが主流の日本とは異なり、横転防止の観点から純正で車高が下げられ、トレッドを拡大し、直径の小さい幅広タイヤを装着していた。
アメリカではスクエアでコンパクトなボディはコンパクトローと呼ばれるローライダーのベースとして人気を博したのだ。そのため、ジムニーカスタムの本流ではないものの、USDMの世界を知っている人なら、このスタイルを見て懐かしさを覚えるはずだ。
今回紹介するこの「サムライ ジムニー」という車両は、鮮やかなボディカラーと純正より車高の低いスタイルで、北米仕様のサムライを彷彿させるカスタムとなっているのだ。
こだわりのサムライスタイルはJIMRIDEの市販パーツで再現可能
オフロード用の巨大なオーバーフェンダーを装着し、当時っぽいキャンディレッドで塗装されたボディの側面には、シャドーストライプ風に「SAMURAI JIMNY」のロゴが入る。またフロントグリルには巨大なSUZUKIスクリプトをボディ同色にコーディネートして装着。
そんなクラシカルな雰囲気のボディの足まわりには、IDEAL社製のエアサスを装着し、純正よりかなり低いスタンスとしたうえで、かつてのボディ同色にペイントされたセンターラインホイールを彷彿させるWORK CRAG GALVATREホイールをチョイスし、これに純正よりかなり扁平となるBFグッドリッチ Radial T/Aの205/60R15サイズを履く。
もちろん内装もJIMRIDEのシートカバーキットを使用して真っ赤にコーディネート。これまでのジムニーカスタムの常識を破り捨てた、新しい発想の1台となったのだ。


















































