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長野から九州・阿蘇のイベントに参加! トヨタ「スポーツ800」といえども「クルマは運転して走らせる乗り物」…旧車ライフのまさにお手本!

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • 1965年式のトヨタ スポーツ800とオーナーの長谷川善規さん
  • トヨタ スポーツ800:長野県からこの愛車に乗って、熊本県阿蘇市までやって来た
  • トヨタ スポーツ800:脱着式の屋根が採用されており、取り外せばさらに爽快なオープン2シーターを楽しめる
  • トヨタ スポーツ800:雰囲気が似ているが、ハンドルはナルディに変更。ホーンボタンは純正だ。MOONEYESのフロアマットが、アメリカ車好きをさりげなく主張
  • トヨタ スポーツ800:ヨタハチ55周年記念祭の記念ステッカー
  • トヨタ スポーツ800:アメリカ好きを主張するアイテムが並べられている
  • トヨタ スポーツ800:購入後にしっかりとオーバーホールが施され、とても美しい状態
  • トヨタ スポーツ800:九州上陸後も各地を走り回ったとは思えないほど、走行後の手入れが行き届いていたのが印象的だった

道路事情や環境の違いによって、クルマの性格にお国柄が現れる

大きな車格のボディに大排気量のエンジンを積んだクルマが多いイメージなのが、アメリカ車。日本車は、小さなボディを効率的にデザインし、大人4名乗車を可能にしつつ、それに合わせてエンジンも効率化。結果的に、小排気量でハイパワーな車種が多いイメージです。アメリカ車と日本車は相反するクルマに見えますが、この両者を好きというクルマ好きは意外と多いようです。赤いトヨタ「スポーツ800」に乗る長谷川善規さんも、フォード「サンダーバード」にホンダ「シビックRS」と、両極端な性格のクルマを所有するクルマ好きでした。

アメ車レストアを依頼したお店で奇跡の出会い

シボレー「アストロ」「K-5ブレイザー」「カマロ」やフォード「1937」「サンダーバード」など。今回紹介するトヨタ「スポーツ800」のオーナー、長谷川善規さんが主に乗り継いできたのが、これらのアメリカ車だ。

1937は父親が好きだったことから、国内現存車両を探し出しオーバーホール。現在も所有している1957年式のサンダーバードは、欲しいボディと搭載エンジンの兼ね合いでやっと見つけた1台など、これらにまつわる話だけでも別で記事が書けてしまうほど興味深い内容だったが、そんな方がスポーツ800に乗ってお住まいの長野県からイベント参加のために熊本県までやって来たのだ。

長谷川さんとスポーツ800の出会いは5年前。愛車のレストアを依頼していたお店より、乗り継いでもらえないかという相談があったのがきっかけだった。

「私が小学生の頃に、近所のお兄さんがヨタハチに乗っていたのです。それを見て、可愛いクルマだなといつも思って見ていました。だから、断る理由はありませんでした」

「クルマは運転して走らせる乗り物」という絶対的ポリシーあり

ここまでの道中を確認すると、九州上陸後もいろいろと走り回って、熊本県の阿蘇に辿り着いた模様。長野から東京の有明フェリーふ頭までは、高速で。有明から海路で新門司に渡り、そこからは諫早~大村~唐津~糸島~阿蘇と、知り合いの元を訪れながら会場までやって来た。

「今まで所有してきたアメ車もそうですが、クルマは乗り物であって飾り物ではないと思うのです。だから、ヨタハチもイベントに参加するだけではなく、九州で会いたい人の顔を見て、各地をドライブしてきました。エアコンは無いし、車内は狭い。しかも、タコメーターが4200rpmから上が動かないし、いろいろと大変ですけどね」

愛車は購入直後にしっかりと走れるようにオーバーホールを実施。それでも多少のトラブルは発生する。今回はタコメータートラブルも発生したことで、気を遣いながらのイベント参加だと、長谷川さんは笑っておられたが、歴代所有してきたアメ車も含めて、さまざまな車両に乗り続けて得られた経験値がたくさんあるから、長距離ドライブも楽しめるのだろう。

「帰りももちろんフェリーですよ。もう一度糸島に行き、門司からフェリーで東京へ。有明到着は朝5時になりますが、首都高をヨタハチで気持ちよく走り抜けるには、渋滞前の時間帯がちょうどいいので。東京から3時間半ぐらいで自宅に戻れると思います」

ヨタハチに限らず楽しい旧車ライフを送るためには、長谷川さんのバイタリティを見習わないといけないのかもしれない。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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