ビンテージGクラスをオマージュしたジムニーシエラ用ボディキットが誕生
スズキの小さなクロカン四駆「ジムニー/ジムニーシエラ」をベースにメルセデス・ベンツ「Gクラス」ルックにカスタムするキットは数多くありますが、ありそうでなかったのが、Gクラスの元祖である「ゲレンデヴァーゲン」のスタイルです。エイムゲインの4WD部門「MUDRON」からリリースされたボディキットは驚愕のこだわりが細部まで詰まっていました。
ありそうでなかった、初期ゲレンデヴァーゲン仕様のジムニーカスタム
大阪オートメッセ2025(OAM)の会場を歩いていて発見したのはエイムゲインの4WDメインのブランドMUDRON(マッドロン)のブースだ。ブース内には数多くのスズキ「ジムニー」のカスタムが展示されていたが、そんな中で気になったのが、ここで紹介する「MUDRON VINTAGE」と名付けられたカスタム「ジムニーシエラ」だ。
これまでメルセデス・ベンツの「Gクラス」をオマージュしたカスタムジムニーは数多くリリースされているが、「ゲレンデヴァーゲン」と呼ばれた初期のW460型Gクラスをオマージュした車両は、ありそうでなかった。
MUDRON VINTAGEは特徴的なブルーグレーのボディカラーも含めて、そんなゲレンデヴァーゲンを彷彿させる1台となっているのだ。
レトロな雰囲気のキモは低い位置に装着したバンパー
MUDRON VINTAGEのキットは専用グリルに純正よりも5cmほど装着位置を下げたフロントバンパー、そして下げたバンパーまでの間を埋めるフェンダーエクステンションで構成されるフロントまわりと、同じく装着位置を下げたリアバンパーとフェンダーエクステンションで構成されるリアまわり、コーナーにウインカーが備わる専用ボンネットなどで構成される。クラシカルな見た目はこの純正より装着位置を下げたバンパーによるわけだ。
「フェンダーエクステンションを作ったり、ヘッドライトベゼル下のパネルを作ったり、かなり手間をかけたんですが、バンパー装着位置を下げた甲斐はありましたね」
とブースの担当者は語ってくれた。
細身のモールやダミーヒンジなどディテールにもこだわった車体
ボディサイドのモールも細身のゲレンデヴァーゲンを彷彿させるものが備わり、ボディはブルーグレーでペイント。面白いのはドアのヒンジ部分だ。古い車両に備わる外ヒンジのような金具が備わるが、じつはこれはダミーで貼り付けてあるだけ。実際のゲレンデヴァーゲンには付いていないのだが、レトロな雰囲気をアップするアイテムとしてはかなり効果的と言えるだろう。
足まわりはBOLD WORLDの2インチリフトアップキットを装着。これに組み合わされるのは、DEANのCROSS COUNTRYホイールで16×6J+5サイズに、225/75R16のBFグッドリッチ オールテレーンT/Aタイヤ。
全体的にワイルドな出で立ちながら、どこかクラシカルな雰囲気を持つこのMUDRON VINTAGEはこれまでにないスタイルとして、ジムニーカスタムの新たな選択肢となりそうだ。
















































