ありそうでなかったアイテム満載の新しいジムニーカスタム

5ドア版「ジムニーノマド」が発表後数日で受注停止となったのは記憶に新しいところですが、スズキ「ジムニー／ジムニーシエラ」の人気もいまだ衰え知らずです。ジムニーのアフターパーツは数多くのブランドからリリースされていて、アイデアも百花繚乱の様相。そんな中、「J-ROAD」というブランドが新たにジムニーのカスタム界に登場しました。デモカーを見ながらこだわりの数々を見ていきます。

本格スタートしたばかりの新進気鋭パーツブランド

大阪オートメッセ2025（OAM）には数多くのスズキ「ジムニー」カスタム車両がエントリーしていたが、中でも会場で見かけて気になったのが、J-ROAD（ジェイ・ロード）というブランドのデモカーだ。無骨なメタルバンパーにこれまでになかった形状のグリルを装着し、独自のスタイルを貫いている。さらに背面のラダーやルーフキャリア、そしてホイールに至るまで全て自社ブランドの製品でコーディネートしているのだ。代表の海（かい）さんにお話を伺ってみた。

「J-ROADは今年に入って本格的にスタートした新しいブランドです。基本的には当ブランドのパーツだけでジムニーを丸ごとコーディネートできるようにラインアップを拡充中です。まだまだ開発中の製品もあるのですが、市販に向けて製品版の生産を進めていますので、まもなくバンパーなども販売できると思います」

オリジナリティあふれるパーツは、ありそうでなかったものばかり

フロントグリルはクラシック「ディフェンダー」を彷彿させるスクエアなスリットを持ち、その外側に丸いスモールランプとウインカーが備わる形状。これに金属製のごついバンパーを組み合わせることで、全体的にビンテージな雰囲気が漂いつつ、ヘビーデューティな顔つきとなっている。

リアも丸い小さなテールランプがインストールされた金属製バンパーを装着している。前後のバンパーはボディ幅にジャストサイズでカットされた形状なので、ジムニーだけでなく、ジムニーシエラにも装着可能だ。

サイドステップも取り付け部分を工夫することで、出幅を調整できるようになっており、ジムニーとジムニーシエラ両方に装着が可能。2インチリフトアップした足まわりには、こちらも自社ブランドのアルミホイールを装着。全体的に無骨でクラシカルな雰囲気に仕上がっている。

素材にアルミを使用することで強度を確保しつつ軽量化にも貢献

「じつは重量のあるメタルバンパーは、アルミ製とすることで重量を抑えています。またグリルも格子部分などはアルミを採用しています。その他ホイールはもちろんですが、サイドステップやラダー、ルーフラックなども全てアルミ合金を採用することで、軽量化はもちろんですが、サビにも強いのが特徴です。とくにジムニーに関しては軽自動車でパワーにも限りがあるので、軽量化はかなり有効です」

ルーフラックやリアラダーなどは、強度のあるアルミ合金を使用したうえで強靭な塗装を施すことで、オフロードでの使用にも耐えるタフな作りとなっているそうだ。

興味深いのが、リアクオーターのガラスを外して装着するリアサイドウインドウキット。内側は小物を引っ掛けることができるメッシュパネルで、外側は展開することでちょっとしたテーブルや棚になる優れものだ。こうしてアイデア満載のパーツをリリースしているJ-ROAD、今後のパーツ展開にも期待したい。