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まもなく50万キロ! デビュー直後に買ったユーノス「ロードスター」と35年! 新婚旅行もマツダの社食で…ワンオーナーで愛されるクルマを紹介します

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • ユーノス ロードスター:前田さんの愛車は新車から35年間ワンオーナーで大事にしている1989年製
  • ユーノス ロードスター:2022年に外装部品を新品に交換しリペイント、足まわりもリフレッシュしたそうだ
  • ユーノス ロードスター:NAの開発に大きく関わったデザイナー、故・田中俊治氏の手によるエンブレムを装着した前田さんの愛車。当初はデビュー時に採用を想定されるも、ユーノスチャンネルでの発売によって「Vマーク」が本採用となったという、幻のエンブレムである
  • ユーノス ロードスター:日本に先行して北米でデビューしたミアータの紹介ビデオを観て購入を決意したことから、北米仕様のマーカーを装着したモディファイを施している
  • ユーノス ロードスター:ホイールはヨコハマのミルアス。そこに合わせたタイヤはスタッドレスのグッドイヤー アイスナビ。この日は天候の急変により、西日本はまあまあの降雪だったのだ
  • ユーノス ロードスター:日本に先行して北米でデビューしたミアータの紹介ビデオを観て購入を決意したことから、北米仕様のマーカーを装着したモディファイを施している。道中は雪だったため、泥はねしたボディはご愛嬌
  • ユーノス ロードスター:ワンオーナーということもあるのだろう。インテリアは製造されてから35年が経過したと感じさせないくらい綺麗に保たれている。アヒルちゃんは、美味しいものツーリング仲間「チーム横倉」のトレードマークだ
  • ユーノス ロードスター:スピードメーターパネルも、マイル表記の北米仕様のものに変更。35年間の所有で実走行距離は現在49万5000kmだそうだ
  • ユーノス ロードスター:グローブボックスのサインは、NAロードスターのデザイナー俣野 努氏と、元マツダのデザイナー福田成徳氏のもの。「ROKKO FESTIVAL 1991」の運営で知り合って以来、家族ぐるみのお付き合いという前田さん。ユーザーと距離の近いマツダの社風も、ロードスター愛をさらに深める
  • ユーノス ロードスター:外装のリフレッシュ時に張り替えたというシートは、前田さん自身で作業を行ったそうだ。5種類の硬さのスポンジを使用して切り出し、寒い時期のためにシートヒーターも備えた
  • 元マツダのエンジンエンジニアの横倉恒利さんが率いる美味しいものツーリング仲間、「チーム横倉」。前夜からの雪が降り止まず、愛媛県新居浜市にあるカフェ「みんなのコーヒー」での待ち合わせとなった
  • ユーノス ロードスター:磨き上げられたカムカバーが印象的なエンジンは現在49万5000kmを走ったが、まだまだ元気。生誕40周年までにはオーバーホールを予定しているそうだ
  • ユーノス ロードスター:今回のツーリングの最終目的地、イタリアレストラン「マルブン」に向かう前田さん夫妻
  • ユーノス ロードスター:ロードスターオーナーズクラブ「J-ROAD OPEN CLUB」の代表として、定期的にツーリングなどを行い、新車からずっとNAロードスターを愛しつづける前田好ニさんと澄香さん夫妻

日本発売前に北米版「ミアータ」のビデオを観てベタ惚れ

1989年に発売された初代NA型ユーノス「ロードスター」は世界的なヒット作となり、現行型の4代目ND型に至るまで、多くのファンに愛されています。初代NA型を日本発売直後に購入し、35年以上にわたって乗り続けているという前田好二さんの愛車は、総走行距離がまもなく50万kmを迎えるとは思えないほど内外装ともクリーンなコンディション。綺麗に維持し続けるカーライフについて聞いてみました。

愛車の元開発エンジニア、横倉恒利さんとの出会いは「備前焼」

元マツダのエンジン開発エンジニアであり、初代NA型ユーノス「ロードスター」の開発メンバーでもあった“横やん”こと横倉恒利さんが、故郷の四国で主催している、「ロードスター美味しいものツーリング」。

2025年2月上旬の回は、前夜よりの突然の雪により予定変更。時間を遅らせて、コース途中で立ち寄り予定だった愛媛県新居浜市の荷内海岸にあるカフェ「みんなのコーヒー」での待ち合わせとなった。

「朝には止むという予報でしたが、まだ雪が降っていまして、結構クルマも汚れてしまいました……」

というのは、このツーリングにほぼ皆勤賞で参加しているという前田好二さんと澄香さんご夫妻。初代NA型ロードスターで大阪府からやって来た。横倉さんとの出会いから、このツーリングを楽しむようになったという前田さんだが、その出会いはロードスターとは全く違ったことから。なんと備前焼の手入れ方法だった。

「ある時、横倉さんが岡山の備前焼カップをSNSに投稿したんですよ。それを見た私が、日本酒を含ませた歯ブラシで磨くといいですよと、横倉さんにメッセージを送ったのがきっかけだったんです」

横倉さんからは、その通りにすると見事にくすみが取れたという返信があったそうだが、最初は気づかなかったチョイワル風の横倉さんのプロフィールカットにおじけづいて、しばらくはコメントを返せなかったことも今となっては笑い話だという。

「2019年6月のマツダオープンデイの時に、講演会“ロードスター リバーサイドホテル物語”があり、その時に横倉さんも登壇されたんですよ。それをかぶりつきで聞いたのですが、その時に、誠実で楽しいお人柄が分かりまして、急速に接近しました(笑)」

それからは、四国までの片道約300kmをものともせずに、月に一度、新メニューが更新される愛媛県のイタリアンレストアン「マルブン」を訪れるなど、親しい付き合いをしているのだった。

新婚旅行の思い出はマツダ 横浜研究所の社員食堂

そんな前田さんが初代NAロードスターに夢中になったきっかけは、市販されていた1本のビデオソフトだった。

1989年9月にNAが日本発売される前、先に5月に発売されていた北米仕様の「ミアータ」を紹介するVHS動画を観た前田さんは、これに乗りたい! と、数カ月後の国内での販売開始とともに購入。1991年には友人たちとユーノス ロードスターのオーナーズクラブ「J-ROAD OPEN CLUB」を設立し、定期的な日帰りツーリングや2泊3日ツーリングを開催するなど、新車時からワンオーナーでNAを楽しんでいる。

奥さま澄香さんとの新婚旅行はもちろんNAも一緒、その行き先は、なんと通称MRYと呼ばれる横浜市にあるマツダ 横浜研究所(現・マツダR&Dセンター横浜)だった。前田さん夫妻2人のためにプレゼンをしてくれたこと、社員食堂で食事をさせてもらったのは、忘れられない思い出だという。

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