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ジウジアーロ愛があふれていすゞ「117クーペ」とフィアット「パンダ」を購入…ホイールはサイン入りのメルバ製スカッキエーラを装着!

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • いすゞ 117クーペ:吊り下げ式クーラーは純正品
  • いすゞ 117クーペ:排ガス規制前はビニールレザー仕様だったが、排ガス規制後のモデルは表皮が布仕様のシートを装備。インテリアはノーマル状態をキープ
  • いすゞ 117クーペ:ジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたメルバのスカッキエーラホイールは、購入時に装着されていたもの
  • いすゞ 117クーペ:5速MT式で、グレードはXC。本来、四角いフェンダーミラーだが、メッキミラーに変更済
  • いすゞ 117クーペ:フロントに搭載されているエンジンは、排気量1.8LのSOHC。燃料供給装置はキャブレターではなくインジェクション
  • いすゞ 117クーペ:デザインはジョルジェット・ジウジアーロが手掛けている
  • いすゞ 117クーペ:デザインはジョルジェット・ジウジアーロが手掛けている
  • いすゞ 117クーペ:オーナーの“W”さんは、競馬好き。2023年7月に購入した2ストロークエンジンのベスパ PX150も愛用中。生粋の趣味人なのだ

偶然の出会いからはじまった、ジウジアーロが手掛けたクルマとの物語

ホンダ「シティ」に始まり、日産「グロリア」やトヨタ「プリウス」、さらには軽自動車までさまざまなモデルを乗り継いできた“W”さんのカーライフは、ジョルジェット・ジウジアーロ愛が炸裂してから一変します。最終的にたどり着いたのは、ジウジアーロがデザインを手掛けたいすゞ「117クーペ」とフィアット初代「パンダ」でした。今回は、117クーペについて話を聞きました。

ジウジアーロへの深い愛情により、愛車のラインアップが一新

2024年11月24日に埼玉県で開催された「第3回トダクラシックカー同窓会」には、約150台ものクルマが集結。3回目の開催となった今回も、思い思いのスタイルでイベントを楽しむオーナーたちの姿が印象的だった。そのなかから、いすゞ「「117クーペ」で参加したオーナーに話を伺った。

「1976年式の117クーペのホイールは、メルバのスカッキエーラを装着しています。これはジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたもので、彼のサインが彫られているファン垂涎のアイテムなんですよ。フロントグリルなどに付けられている唐獅子マークはジウジアーロが気に入り、採用したといわれています」

そう語る“W”さんは、開口一番から“ジウジアーロ愛”を炸裂させた。その熱量は凄まじく、ここ数年で愛車のラインアップまで大きく変えてしまったという、筋金入りの好事家だ。

さまざまな愛車遍歴

参考までに、ジウジアーロがデザインしたクルマを数台購入する前に所有していた愛車を紹介しよう。ホンダ「シティ」、排気量550cc時代のスズキ「ジムニー」、日産「ローレル」、Y32型「グロリア」、Y30型「グロリアワゴン」、「セレナ」、1972年式のシボレー「モンテカルロ」、BMWE90型「3シリーズ」、そしてトヨタ3代目「プリウス」など、多様なモデルが並ぶ。なおプリウスは、同居する母親が骨折したことをきっかけに送迎用として購入したそうだ。

「最終的にプリウス1台だけを所有することになり、ガレージがガランとして寂しくなったので通勤用の足グルマとしてダイハツ ミラジーノを買いました。そこからすっかり軽自動車にハマッてしまい、さらにコペンを増車しました。こうして2020年に3台体制がはじまりました。ガレージは横幅・奥行きともに7mあるので、計算上は軽自動車なら8台入るんです」

とはいえ、“W”さんが軽自動車を8台も揃えることはなく、3台体制となった翌年の2021年には角目ライトの117クーペを購入。これにともない、ミラジーノとプリウスはガレージを去ることになった。

「12〜13年前、街中で偶然ブルーの117クーペに出会ったことがきっかけで気になっていました。YouTubeでもたくさん映像を観て……。結局AT式の117クーペを購入しました」

その後、ジウジアーロのデザインの魅力にさらに惹かれ、2022年にはいすゞ「ピアッツァ」を購入。このときコペンを手放し、ガレージには角目ライトの117クーペとピアッツァが並ぶことになった。

さらに、現在愛用しているのが1996年式のフィアット初代「パンダ CLX」で、これを購入したのが2023年1月のこと。同年11月には角目ライトの117クーペとピアッツァを下取りに出し、2023年11月に一目惚れした緑色の丸目ライトでMT式の117クーペを手に入れ、現在に至る。

いすゞへの親しみとジウジアーロ愛が融合

「じつは、一番上の姉の旦那さんがいすゞの営業をしていて、彼が当時117クーペに乗っていたんです。姉もジェミニに乗っていましたね。その影響でいすゞには親しみがあったのですが、そこにジウジアーロ愛が加わって、117クーペにたどり着きました。丸目ライトの117クーペは、しっかり整備してもらって2024年4月に納車されました。今のところトラブルもなく快調です。毎日スタイルの美しさに見惚れていますよ」

“W”さんのジウジアーロ信奉生活は、これからも続いていく。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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