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いすゞ「117クーペ」の後期型から憧れの初期型に乗り換え! でもなぜ後期型を増車した? 気がつくと6台の国産趣味車のオーナーに

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

  • イベント当日、熱海に向かう途中のパーキングエリアで遭遇し、快く応じてくれた渡辺浩二さん
  • 現在のメーター上の走行距離は2万1890km。ドライブやイベントへの参加を楽しんでいる
  • エクステリアだけでなくインテリアのコンディションも申し分ない。おそらくもう1台所有しているという角目の117も相当キレイなはず
  • ツインキャブ仕様の1800ccエンジンも完調。エンジンルーム内もピカピカでホコリひとつない
  • クロモドラのホイールが117クーペのカッコよさを倍増。渡辺さんは過去にTE27型レビンも愛用していたそうだ
  • エンブレムの質感の高さからも117クーペが高級パーソナルカーであることが窺い知れる
  • 117クーペのハンドメイドモデルは、いまでも人気が高く、ファンの間で良い状態にて大切に保管されている
  • ガラスがUVカットされていないので、フロントを含む全面に紫外線カットフィルムを貼っている
  • ツインキャブレター仕様ということで排気音は心地よいもので、見た目のよさと見事にマッチ
  • 内装の意匠も当時の日本車の中では抜群に洗練されており、ウッドの持ち味が活かされている
  • 角目の117クーペを所有していたが、やはり初期の丸目への憧れが捨てがたく入手したそう

「ハンドメイド」と呼ばれる少量生産の初期型117クーペ

2023年9月30日に静岡県熱海市の長浜海浜公園 芝生広場で開催された、ACJ熱海HISTORICA(ヒストリカ)G.P.meeting2023(オートモビル・クラブ・ジャパンが主催)。今回はイタリアンデザインの美しき国産クーペ、それも希少な初期型のいすゞ「117クーペ」のオーナーに話を聞いてみた。

角目の後期117クーペから丸目のハンドメイドモデルを探して乗り換え

イタリアを代表する工業デザイナーのひとりであるジョルジェット・ジウジアーロは日本車もたくさんデザインしているが、なかでもカロッツェリア・ギアのチーフスタイリストだった時代に手がけた、いすゞ 117クーペは代表的な1台である。1968年にデビューしたファストバックスタイルの高速ツーリングカーで、エレガントなプロポーションでありながらスポーツマインドを存分に感じさせる高級パーソナルカーだ。

今回の熱海ヒストリカで遭遇したのは1971年式のいすゞ 117クーペで、排気量1800ccの直4ツインキャブエンジンを積んだモデルであった。

1972年までの初期モノ117クーペは少量生産であったことから「ハンドメイド」と呼ばれており、いまでも探しているファンが多い人気車だが、熱海でお話を伺ったオーナーの渡辺さんも以前からハンドメイド117を探していたのだという。

「以前、角目4灯ヘッドライトでAT仕様の117クーペXEに乗っていたのですが、やはり、丸目4灯のフロントマスクが好きでハンドメイド117を探すことにしました。ですが、少量生産だったこともあり、なかなか出てこなかったわけです。そうしたら、オーナーが知り合いでクルマの内容が分かっている1971年式の個体が出てきたので、これを買うことにしました。レストアに1年半ほどかけ、今日に至っています」

いすゞ車だけで4台、合計6台の国産趣味車を所有することに

そう話してくれた渡辺さんによると、ハンドメイド117を入手できたことで再び角目4灯仕様も欲しくなってしまい、1978年式の117クーペXCを購入。エアコンの付きの5MT仕様なので、気軽に乗れると笑顔で語ってくれた。

ジウジアーロつながりということで、1990年式のいすゞ「ピアッツァ」も欲しくなって買ってしまった、とも話してくれたので、現在の愛車を聞いてみたら、1966年式のホンダ「S800」、1972年式のいすゞ「ベレットGTR」、1984年式の日産「スカイラインRS-X」(DR30型)も所有していた。なんと、国産の趣味車を6台も愛用しているという生粋のカーマニアだったわけである。

熱海ヒストリカに来たのは初めてとのことだったので、今後、参加車両を毎年チェンジしながらエントリーを続け、ギャラリーの目を長きにわたって楽しませてくれたら幸いだ。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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