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人生に疲れて購入したアバルト「500」が彼女にもたらしたもの…「一緒にお墓に入ります!」とまで言わしめた愛車のお気に入りポイントとは?

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)

  • アバルト 500:2014年に新車として購入した
  • アバルト 500:ホイールもオリジナルのままとなっている
  • アバルト 500:愛車で気に入っているポイントは、低音イケボなエンジン音に加え、ご自分ととても相性がいいところ……と話す
  • アバルト 500:ミッションはパドルシフト式5速シーケンシャルMTの「MTA」仕様
  • アバルト 500:このクルマに出会う前には、曰く「人生に疲れて」なにか生活が変わるようなものを求めていた
  • アバルト 500:取材当日はサーキット走行を楽しんでいた
  • アバルト 500:パステル調の水色「アズーロ・レジェンダ(AZZURO LEGGENDA)」が良く似合う

ノーマル志向の女性オーナーは、生涯をアバルト 500とともに過ごしたい!

フィアット「500」は、その圧倒的な可愛らしさにカジュアルな乗り味も相まって、女性オーナー率が非常に高いというのも容易に想像できます。でも同じ500系でもアバルトは……? といえば、こちらも女性オーナー、しかもスポーツドライブ志向の高い硬派なレディたちのお気に入りになっているよう。今回は珍しい水色のアバルト「500」を愛してやまない女性オーナーを、愛車との出会いから紹介します。

人生を変えてくれたアバルト500と運命の出会い

日本における権威の高いアバルトの愛好家クラブ「クラブ・アバルト・ジアッポーネ」は、2025年3月20日にサーキット走行会形式のクラブイベント「Gran Premio Scorpionissama(グランプレミオ・スコルピオニッシマ)」を開催。会場となった富士スピードウェイ・ショートサーキットには、約50台にも及ぶ新旧アバルトたちと、そのオーナーたちが集結した。

この日の「グランプレミオ・スコルピオニッシマ」では、5つのグループに分けて走行が行われたが、現代版アバルト「500」とその係累たちによって構成される「Gr.(グループ)E」の1台として、富士スピードウェイ・ショートサーキットで目の覚めるような走りっぷりを披露していたアバルト500の藤井由紀さんも、そんな活発な女性アバルト愛好家のひとりといえよう。

藤井さんの愛車は、パステル調の水色「アズーロ・レジェンダ(AZZURO LEGGENDA)」が良く似合うアバルト500。パドルシフト式5速シーケンシャルMTの「MTA」仕様である。

アバルト 500を購入し人生が変わった

2014年に新車として入手して以来、11年の月日を経ても、今なお愛車アバルト 500との生活にはまったく飽きる様子も見られない藤井さん。でもこのクルマに出会う前には、曰く「人生に疲れて」なにか生活が変わるようなものを求めていたという。

そして運命のごとく、この500にひと目ぼれ。以来11年の時を相棒として過ごしてきたのにくわえて、このクルマを通じてたくさんの仲間とも知り合い、大げさではなく人生が変わったとおっしゃるのだ。

サーキット走行会ということで、同じ「Gr.E」に属する500系アバルトたちは、思い思いのモディファイがくわえられた車両が多数を占めていたいっぽう、藤井さんはノーマルであることがこだわりとのこと。愛車で気に入っているポイントは、低音イケボなエンジン音に加え、ご自分ととても相性がいいところ……と話す。

そしてインタビューの最後に、今後のカーライフの目標について伺ってみたところ、この先もずっと乗り続け「一緒におはかに入る」と即答であった。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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