4月28日は「ヨイツヤ」で「洗車の日」

NAPACの合同会員講習で洗車の講演が開催されました。NAPACといえば自動車のチューニング・カスタマイズ用パーツやアフターパーツの一般社団法人振興団体。洗車とどのようなつながりあるのでしょうか。実はカスタマイズされたクルマには、正しいカーケア（洗車）が必要でした。

初の試みとして東西エリアで別開催だった講習を統一

自動車のチューニング・カスタマイズ用パーツやアフターパーツの一般社団法人振興団体として設立された「NAPAC」は、「ASEA」「JAWA」「JASMA」の3団体で構成されている。2025年4月18日、同団体都内にて合同の会員講習を開催。

これまでは東日本／西日本でそれぞれ別開催だったものを今回一本化。NAPACの中嶋敬一郎会長が掲げる、三事業部が垣根を越えてひとつになり横のつながりを拡げるのはもちろんのこと、各催しの全員参加を目指して活性化を図る目的も兼ねている。

アルミホイールを司るJAWAはホイール発売元になることの責任とその重要性について、スポーツマフラー品質基準を司るJASMAはその基準と後付消音器の事前認証制度について、各団体に所属するメーカーが登壇をして講演。

今回は「安全・安心・信頼」のカスタマイズパーツ選びの指針を掲げるASEAに注目。この日はクルマを極限まで美しくする“オートディテイリング”を原点とし、洗車から磨き、コーティングを施工する「ビューティフルカーズ」を擁する株式会社ホワイトシードの佐藤桃佳氏が登壇した。

価値あるクルマであり続けるために必要な「正しい洗車」を提言

「ビューティフルカーズ」はドリキンこと土屋圭市さんが約10年前に購入したトヨタ「86」に研磨・コーティングを施し、その仕上がりにドリキン本人も絶賛。一般ユーザーからの施工オーダーも数カ月先まで埋まっている、いま話題のカーケアブランドである。

講演では「美しさを損なわない、愛車の価値を高め、かつ再現性のあるカーケア（洗車）」を提唱。業界内であってもありがちな美しさを損なう洗車例などを挙げながら、約20分にわたりプレゼン。洗車次第でカスタマイズカーの価値は上がりも下がりもするという。

エアロパーツやアルミホイールなどを装着して、ビシッと仕上げられたチューニング＆カスタマイズカー。どんなにカッコよく仕立てられたクルマであっても、水あかだらけだったり洗車キズだらけだったりするだけで、その価値は激減。それは第一線のカスタマイズカーが脚光を浴びる「東京オートサロン」や「大阪オートメッセ」のステージであっても例外ではないと佐藤氏。

「黒系やソリッドカラーのデモカーで洗車キズや水ジミが残ったまま、スポットライトの下に飾られるとすごく目立ちます。カッコいいクルマのお披露目の場であるべきなのに、その魅力を半減させる状態を見ると残念に思います。そこで我々カーケアの出番。そんな機能美の結晶であるクルマに美しさを掛け合わせることで、真に完成されたデモカーが生まれます」

自分でやる正しい「洗車術」とその「意義」とは

この考え方は一般ユーザーにも当てはまる。洗車のたびに塗装面に刻まれるキズが蓄積することで、徐々に見た目が古びてしまう。汚れの放置も然り。無論、洗車で使うケミカルやツールにもこだわるべきで、同社では選び抜いた洗車用品を「ビューティフルカーズセレクション」として一般にも販売。シャンプーからクレンジング、シーラントなど、そのバリエーションは多岐にわたる。

では、それらをすべて使わなくてはいけないかというとそうではない。「必要と思われるものだけ選んでいただいてけっこうです。必ずよさを実感していただけると思います」（前出・佐藤氏）。その言葉どおり、従来のケミカルと一線を画す効果に、あれも、これもと買い増しするユーザーが大半だという。

「仮に業者のコーティングを施工していなくても、弊社のコーティング剤を定期的に使っていただくことで、十分満足できる仕上がりが期待できます」

とかく手洗い洗車は時間がかかって大変だと思われがちだが、それは正しい洗車方法を知らず、適切なケミカルやツールを知らないだけのこと。ビューティフルカーズとの出会いは、愛車をキレイにしていくひとときを、きっと心まで整う素敵な時間に変えてくれるに違いない。

＊　＊　＊

なお「ヨイツヤ（良い艶）」と読める本日4月28日は「洗車の日」に制定されています。洗車をきっかけにクルマに触れる機会が増えると、愛車を大事にしようという気持ちになるのはもちろん、オイル漏れなどのトラブルを早期発見できる。ぜひ大事な愛車を洗車してみてはいかがだろうか。