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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ドクの家」に行ける! 文化の町パサデナは超豪華な美術館とガーデンで何日でも過ごせます【ルート66カリフォルニア旅_05】

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ドクの家」に行ける! 文化の町パサデナは超豪華な美術館とガーデンで何日でも過ごせます【ルート66カリフォルニア旅_05】

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TEXT: 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)

  • ランチョにあるクカモンガ・サービスステーションは、1915年に建てられた古いガソリンスタンドを復元した史跡
  • パサデナ市内の目抜き通りはルート66となっている
  • 人気のオーガニック・カフェ、アース・カフェ
  • 2025年4月上旬にオープンしたばかりのACホテル・パサデナにチェックイン
  • ヨーロピアン・スタイルのフレッシュなホテルとなっている
  • ルート66に面した部屋は洗練されていて清潔。バルコニーから市街地を眺められる
  • ブレックファストはスイートルームで振る舞われた
  • シェフが日本のオムライスをイメージしたという一品。チキンライスの上のポーチドエッグを割っていただいた
  • ホテルの駐車場でガルフカラーでコーデしたロータス エヴォーラに遭遇
  • 同じくホテルに泊まっていたフォルクスワーゲン ラビット(ゴルフ1の北米仕様)
  • 翌朝のホテル駐車場にはメルセデス・マイバッハ EQSが鎮座していた
  • アメリカで人気のスーパーマーケット、トレーダー・ジョーズの第1号店もパサデナにある
  • 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の劇中で「30年前のドクの家」としてロケに使われた「ギャンブル・ハウス」
  • ローズ・ボウル・スタジアムで毎月第2日曜日に行われているフリーマーケット
  • ランチにベーコン巻きホットドッグをいただいた
  • 毎回2500以上の出展ブースが軒を連ねるという
  • あらゆるジャンルのものが売られている
  • なぜか日本のハッピをたくさん揃えているブース
  • ホンダ エレメントはカリフォルニアでよく見かけた
  • ノートン・サイモン・ミュージアムではロダンの彫刻が出迎えてくれる
  • ルネサンス期から近現代まで多彩な作品が広いギャラリーに余裕をもって展示されている
  • キリスト教美術のエリアも充実していた
  • 南アジア~東南アジアの仏教美術のコレクションも圧巻だ
  • 1927年に建てられた美しいパサデナ・シティホール(市庁舎)
  • スパニッシュ・コロニアル様式の美しい建築となっている
  • ウェディングフォトの人気スポットでもあるようだ
  • パサデナ出身の陸上選手マック・ロビンソン(右)と野球選手ジャッキー・ロビンソン(左)の兄弟を記念したアート
  • カスタムしたシボレー ピックアップが目の前を走っていった
  • オールド・パサデナで見かけたキア EV9
  • オールド・パサデナを駆け抜けるランボルギーニ ウラカン
  • 日産シルビアもパサデナの風景がよく似合う
  • ポルシェの930型911にも出会えた
  • 真っ赤なトヨタ スープラもじつに絵になる
  • 品の良いマダムが運転していたスバル インプレッサ ワゴン
  • オールド・パサデナのバーでビールを一杯いただいた
  • 夕食はオールド・パサデナにあるペルレ(Perle)にて
  • ミシュランガイドも推奨しているフレンチ・レストランだ
  • 新鮮な牡蠣は日本のものとはまた違った美味しさ
  • メインには鴨肉のオレンジ風味を。これまで食べてきた鴨料理のなかでも間違いなく最上級にランクインする美味
  • ハンティントン・ライブラリーは図書館、美術館、植物園の巨大な集合体
  • 鉄道王ヘンリー・ハンティントンの邸宅を元に1919年に開設された
  • 広大な植物園は12のガーデンに分かれている
  • バラ園だけでも見どころが多い
  • 日本庭園には盆栽の数々も展示されていた
  • 香川県丸亀市から移築されたという築320年の庄屋屋敷
  • 中国庭園も現地から石を取り寄せたというこだわりの仕上がり
  • アートのコレクションも見どころたっぷり
  • 図書館は約700万冊の蔵書を誇る
  • 世界的に貴重なグーテンベルクの聖書も展示されている
  • ノートン・サイモン・ミュージアムにはジャコメッティ(手前)やブランクーシ(奥)の彫刻作品も
  • ハンティントン・ライブラリーの日本庭園
  • オールド・パサデナで見かけたマツダ NB型 ロードスター
  • 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の劇中で使われた「ギャンブル・ハウス」の前に、ポルシェ 718ボクスターが停まっていたので思わず撮影

大都会パサデナの目抜き通りをルート66が走る

「アメリカの母なる道」と呼ばれる「ルート66」が2026年で100周年を迎えます。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手を応援しにカリフォルニアを訪れる日本人が多い今、そこからちょっと足を延ばせば満喫できる、ルート66ゆかりのスポットをご紹介。ロサンゼルスの北東、ドジャー・スタジアムもほど近いパサデナは、フリマも美術館も植物園も、何もかもビッグでハイクオリティな文化あふれる町です。

月1回のフリマは2500以上のブースが参加!

ヴィクターヴィルの町を朝のうちに出発して西に向かい、ルート66を巡る旅はいよいよロサンゼルス都市圏に突入する。まずはランチョにある「クカモンガ・サービスステーション」へ寄ってみた。ルート66ができるより前の1915年に建てられた古いガソリンスタンドで、今世紀に嵐で倒壊してしまったものを復元している史跡だ。

さて、パサデナは文化と教育の町として知られているが、旧市街地「オールド・パサデナ」を含む中心部をルート66が東西に横断しており、歴史を感じながらもあか抜けた街並みを楽しめるエリアとなっている。

まずは1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の劇中で「30年前のドクの家」としてロケに使われた「ギャンブル・ハウス」だ。1909年に建てられたアーツ・アンド・クラフツ様式建築の名作で、名前はこれを建てたオーナーが富豪のギャンブル氏だったから。カジノではない。

そしてこの日は偶然、毎月第2日曜日にローズ・ボウル・スタジアムで行われている大規模なフリーマーケットが開催されていたので足を運んでみた。出店数が2500を超えるというカリフォルニア最大規模のフリマで、気合いの入った人は早朝から見て回るのだそう。2時間ほどの滞在で全て巡ることは到底不可能だったが、あちこちから英語にまじって日本語が聞こえてきて、ここパサデナが都会であることを実感したのだった。

ノートン・サイモン・ミュージアムの豪華すぎる美術コレクションは圧巻

ルート66沿いに建つ「ノートン・サイモン・ミュージアム」は1969年にオープンした美術館で、実業家ノートン・サイモン氏の個人コレクションを元にした膨大かつ広範なアート作品が展示されている。

入り口にはロダンの彫刻がいくつも並んでいて、中に入るとゴッホやピカソ、ドガ、ルノワールといった美術の素人でも知っている有名アーティストたちの作品が大量に並ぶ。どれが見どころ、といったレベルではない充実した内容だ。筆者が個人的に敬愛するブランクーシやジャコメッティの彫刻作品もあって、まさに至福の時。

しかも広々としたギャラリーでゆっくり間近に鑑賞することができて、撮影もフラッシュと三脚が禁止なだけで基本的にフリーとなっている。ついついこれでもかと写真を撮ってしまった。

ルネサンス期の作品やキリスト教美術のエリアも充実しており、やっと一周したかと思いきや、地下には南アジア~東南アジアの仏教美術のコレクションがまた膨大に広がっていた。これもまた、大学での専攻が「インド学仏教史」だった筆者には充実しすぎた内容だった。

できればスケジュールに余裕をもって再訪し、丸一日、あるいは数日でも、じっくり過ごしたい素晴らしい美術館だ。

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