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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ドクの家」に行ける! 文化の町パサデナは超豪華な美術館とガーデンで何日でも過ごせます【ルート66カリフォルニア旅_05】

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ドクの家」に行ける! 文化の町パサデナは超豪華な美術館とガーデンで何日でも過ごせます【ルート66カリフォルニア旅_05】

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TEXT: 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)

パサデナ中心部で味わう極上のカリフォルニア食文化

しばしフリータイムをもらい、1927年に建てられた美しい「パサデナ・シティホール」(市庁舎)からオールド・パサデナまで、ぶらぶらと散策。とはいえ自動車メディアの編集という仕事柄、ルート66を走るクルマの撮影にいそしんでしまったので、画像ギャラリーをご覧いただければ幸甚だ。

夕食はオールド・パサデナにある「ペルレ(Perle)」にて。ここはミシュランガイドも推奨しているフレンチ・レストランで、カリフォルニアの食材を活かしたハイクオリティな料理が楽しめる店となっている。歩き疲れていたのでアルコールは控えめに、地元のIPAビールでのどを湿らせながら、新鮮な牡蠣などに続いて、メインには鴨肉のオレンジ風味をいただいた。これまで食べてきた鴨料理のなかでも間違いなく最上級にランクインする美味で、カリフォルニアの自然とパサデナの洗練された文化を味覚で満喫したのだった。

パサデナでの宿は、2025年4月上旬にオープンしたばかりの「ACホテル・パサデナ」。ルート66に面した絶好の立地で部屋はもちろん快適、バルコニーから街並みを眺めてゆっくりリラックスして過ごすことができた。あくる日のブレックファストはこのホテルのスイートルームで、シェフ自らによる特別料理が振る舞われた。トマト風味のライスに鶏肉とポーチドエッグをのせた一品で、日本のオムライスをイメージしたのだそうだ。

広大なハンティントン・ライブラリーは日本庭園も見どころ

パサデナ滞在を締めくくるのは「ハンティントン・ライブラリー」だ。名前の由来となっているのは鉄道王と言われた実業家、ヘンリー・ハンティントン氏で、カリフォルニアの「ハンティントン・ビーチ」も彼が開発している。ここハンティントン・ライブラリーは彼が巨大な邸宅を1919年に州に寄贈してオープンしたもので、今では図書館、美術館、そして植物園の巨大な集合体となっている。

総面積120エーカー(約48万6000平米)という広大な植物園は12のガーデンに分かれていて、象徴的なパーム(ヤシの木)を中心としたガーデン、亜熱帯のガーデン、バラ園などとともに、日本庭園も大きな一画をしめている。

驚くべきはその日本庭園に2023年秋、日本にあった築320年の庄屋屋敷が丸ごと移築され公開されていることだ。香川県丸亀市にあった歴史ある古民家を、横井家の19代目当主、横井 昭さんがハンティントン・ライブラリーに寄贈し、海を越えて移築したという、途方もないプロジェクトだ。

また、図書館は約700万冊の蔵書を誇り、世界的に貴重なグーテンベルクの聖書をはじめとした希少な本が数多く存在している。これもビブリオマニアには感涙ものだ。

ハンティントン・ライブラリーも何日でも、何度でも訪れたくなるスポットであり、散歩のコースとしても理想的。ロサンゼルス中心部から近いため、年間パスを取得して頻繁に訪れるリピーターが多いというのもうなずける。

次回はついにルート66の西の端、終着点にして始まりの地、サンタモニカだ。

■Visit California(カリフォルニア観光局)
https://www.visitcalifornia.com/jp/

■Visit Pasadena(パサデナ観光局)
https://www.visitpasadena.com

●「ルート66カリフォルニア旅」の記事一覧はこちら

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  • 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 田舎の大学院で古代インドのサンスクリット語を研究していた元・学者の卵。クルマ遊びにハマって中古車販売店で1年働いた後に出版業界へ。クルマやカルチャー系の雑誌のほか、翻訳書、人文書、地図帳、写真集など手がける。クラシック・フォルクスワーゲンが趣味の中核で、愛車は1963年式カルマンギア。数年前に都内から小田原へ移住し、賃貸ガレージハウスでリモートワークしつつ、箱根や伊豆のワインディングをのんびりドライブする日々。
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