4.3L 6気筒OHVエンジンはインジェクション、ブレンボ製ディスクブレーキを装着
この4.3リッター ランスフィールド コンシールドフードは、じつはオートモビルカウンシル2025がある意味、ワールドプレミアである。その特徴はコンシールドフードが示す通り、ドロップヘッドクーペでありながら、幌をすべてボディ内に格納できる点にある。この幌は、手動であり開閉には最低2人の人手を必要とするが、ご覧の通りの美しいアールデコ調のデザインを持つ4シータードロップヘッドクーペである。
エンジンを含むメカニズムは、基本的に既に日本に導入されているヴァンデンプラ ツアラーと同じである。すなわち4.3Lの6気筒OHVエンジンとトレメック製6速マニュアルの組み合わせ。当時のものと異なる点は、排ガス規制に対応するためにキャブレターに代えて電子制御燃料噴射を装備することや、安全性を向上させるためブレーキもドラム式から最新のブレンボ製ディスクに変更しているなどの点がある。
さらにステアリングもウォームローラー式からラック&ピニオンに変更し、良好なハンドリング性能を持つように仕立て直されている。また、エンジンやトランスミッションなどは当時のパーツをそのまま使うのではなく、ブロックなどは新たに作り直されている。
残念なことに、規則に厳格なクラシックカーイベントに出場することは難しいようだが、近年とみに盛んになったローカルのクラシックカーイベントには、これで参加が可能。まだこのクルマには乗っていないが、すでにやって来ているヴァンデンプラ ツアラーに乗ってみたが、とても88年もの時が経ったようには思えない、軽快で安心できるドライブフィールを持っていた。









































