日常的な扱いやすさとなった5000S
5000Sでの最大のトピックスは、もちろんV型12気筒エンジンの排気量拡大。新たに設定された排気量は4754cc。その恩恵はさすがに大きく、最高出力は375psとそれまでの4Lユニットから変化はないものの、その発生回転数は1000rpmも低く、最大トルクも同様に500rpm低い回転数で発揮していた。つまりカウンタックはこの5000Sによって、日常的な扱いやすさと燃費性能を向上させたことになる。
ほかにも5000Sで変更されたものといえば、ファイナルギアのレシオが高められたことやドアパネルのデザイン、キャビンのスイッチ類など。ニューモデルとしての新しさを十分に感じることができる1台だった。5000Sの生産は1985年まで続き、その間に321台がサンタアガタ・ボロネーゼの本社工場から出荷された。
出品車のシャシーナンバー12598は、現在までの走行距離が3万297km。オークションへの出品は、じつに30年以上ぶりのことになる。2019年にはCNNビジネスの短編ドキュメンタリー番組で出品車が特集され、カウンタックが「イタリアン・スーパーカーの決定版」と称賛される直接の理由ともなった。
RMサザビーズはこの5000Sに50万ドル~60万ドル(邦貨換算約7455万円〜8945万円)の予想落札価格を提示したが、残念ながら今回のマイアミオークションでは落札者は現れなかった。カウンタックの人気がオークションで盛り上がるまでには、まだ若干の時間が必要となるのだろうか。





















































































