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約7億9400万円のフェラーリの走行距離は2174キロ!「スペチアーレ ビッグ6」でもっともF1に近い「F50」に今後も注目

約7億9400万円のフェラーリの走行距離は2174キロ!「スペチアーレ ビッグ6」でもっともF1に近い「F50」に今後も注目

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2025 Courtesy of RM Sotheby's

乗るひとを選ぶ最後のフェラーリはマーケットでも高評価

今回RMサザビーズ「MIAMI 2025」オークションに出品されたショールームクオリティのF50は、同社曰く次のようにコメント。

「これまで販売されたF50のなかでも、もっとも望ましい1台」
シャシーNo.は#105768、1996年6月に工場で完成した154台目で、ヨーロッパ仕様としてラインオフ「ロッソ・コルサ」のボディカラーに「ロッソ(赤)」のインサート入り「ネロ(黒)」のレザーシートの組み合わせとされた。

オリジナルの保証書とサービス記録簿、そしてフェラーリのオーソリティであるマルセル・マッシーニ氏によるヒストリーレポートでは、このF50はドイツのカッセルにある「エーバライン・オートモービル」社を通じて、当時20歳のモナコ在住ロシア人レーシングドライバー兼コレクターに新車として販売された。

初代オーナーは、2001年にこの個体を手放すまでの数年間ときおり運転しただけで、次のオーナーは2012年まで保有。2012年後半には、F50はイギリスのフェラーリ・スペシャリストである「DKエンジニアリング」社の手に渡り、その後6年間は、少数のイギリス人オーナーを経つつも、同社が定期的にこのクルマを管理することになった。

その間2013年6月には、エンジンとトランスアクスル、コーチワークのマッチングナンバー継続を確認する「フェラーリ・クラシケ」のレッドブックおよびそれに対応する真正証明書が発行。このF50が最高の真正性を保持していることが確認された。

また、2017年末にDKエンジニアリング社は燃料電池を交換。これは高価な投資ながら必要な措置であり、フェラーリでは10年ごとの修理が推奨されていることを考えると、これからも2〜3年はその完全性を維持できるはずとのことである。

外装ペイントは新車時のオリジナルのまま

そして、2020年代初頭に米国に輸入されたこのF50は、公式オークションカタログ作成時点でわずか2174kmしか走っておらず、完璧なコンディションを如実に物語っている。いくつかのハードウェアの仕上げとフロントバンパーの顎下のブラックペイントに小さなタッチアップが施されている。ちなみに、このクルマのロッソ・コルサの外装ペイントそのものは新車時のオリジナルと思われる。

くわえて、2025年1月に「フェラーリ・オブ・オンタリオ」で定期の点検・整備を受けるとともに、すべての機械部品がチェックされ、公道走行が可能な状態であることも確認。さらにオーナーズマニュアルや純正のラゲッジセット/ツールキット、取り外し可能なハードトップが工場出荷時のフライトケースに収められており、非常に完全かつオリジナルな状態でオークションに出品されることになった。

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