新色のアクセントで個性を際立たせる3色のリバリーデザイン
フロントビューのデザインは、新設計のスプリッターとディフューザーが力強い外観を引き立てている。サイドビューでは、新たにデザインされたサイドシルを採用。アップターン式のエアスプリッターが採用されており、機能美を兼ね備えながらボディ側面の空気の流れを的確に制御する。
最大の変更点はリアデザインである。縦配列した4本出しマフラーが、V8エンジンの咆哮を一層引き立てている。リアバンパーおよびディフューザーは再設計されており、サイドシルやリアウイングと合わせてカーボン仕様を選択すれば、さらに7kgの軽量化が可能である。
また、新たなロア・リバリーデザインが用意されており、「ロッソ・コルサ・レッド」「トロフィー・シルバー」「ポディウム・グリーン」の3色から選択できる。
「S」の名にふさわしい、専用インテリアデザイン
インテリアは「S」をテーマに仕立てられており、とくにシートに施されたヘリンボーン柄のデザインが印象的である。
軽量かつスポーティなアルカンターラ素材を標準装備し、シート、ヘッドライナー、センターコンソール、下部インストルメントパネル、上部トリムに至るまで使用されている。シートのサイドボルスターなど摩耗が激しい部分にはセミアニリンレザーがシームレスに組み合わされ、耐久性と高級感を両立。さらに、レッドのシートベルトもオプションで選択可能であり、インテリアにさらなるSの個性を加えている。
シートにはSのロゴが刺繍され、ヘッドレストにはアストンマーティンのウイングマークが刻印されている。この加工は、エンボスとデボスを1.5tの圧力と熱で同時に施す業界初の技術により、サブミリ単位の精度でレザーに彫刻が施されている。
DBX Sは現在注文を受け付けており、初回納車は2025年第4四半期を予定している。

AMWノミカタ
DBXのスポーツモデル「S」が発表された。1953年に世界スポーツカー選手権で初優勝したDB3S。アストンマーティンにとってこの「S」という文字はハイパフォーマンスカーの証である。スポーツカーに見えるようなコスメティックな変更だけをするブランドは多くあるが、アストンマーティンは、20psのパワーアップ、ギアボックスの改良、ステアリングギヤ比率の変更、電子制御ダンパーのキャリブレーションなど「S」の名に相応しい改良を加えてきた。
そして今回とくに力を入れたのが軽量化である。オプションではあるがカーボンファイバー製のルーフ、サイドシル、リアウイング、そしてマグネシウムホイールを選ぶことで最大47kgの軽量化を実現できる。「ロッソ・コルサ・レッド」「トロフィー・シルバー」「ポディウム・グリーン」のアクセントカラーがロアパーツに入ったモデルを見かけたら、それはアストンマーティンが本気で仕上げたSであることを覚えておこう。











































