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ベルトーネデザインのアルファ ロメオ「モントリオール」が約710万円で落札!現オーナーは46年前に購入

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Bonhams

  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams
  • 3万6800英ポンド(邦貨換算約710万円)で落札されたアルファ ロメオ「モントリオール」(C)Bonhams

近年人気上昇中のアルファロメオ・モントリオール

2025年4月13日、英国チチェスター近郊のグッドウッド・サーキットで開催されたエクスクルーシヴなレースイベント「グッドウッド・メンバーズミーティング」。その公式オークションとして行われた、名門「ボナムズ」社の「GOODWOOD Members Meeting 2025」オークションに、1972年型アルファ ロメオ「モントリオール」が出品されました。アルファ ロメオの「聖杯」のごとく崇められる「ティーポ33」由来のエンジンを搭載したこのモデルに、オークションではどんな評価が下されたのかをレポートします。

ティーポ33のV8エンジンを詰め込んだ市販グラントゥリズモとは……?

モントリオールは、「カロッツェリア・ベルトーネ」と、当時同社でチーフスタイリストの地位にあったマルチェロ・ガンディーニがデザインワークとコーチワークを手掛け、1967年カナダの「モントリオール万博」に出展された。アルファ ロメオ「ジュリア」をベースとするコンセプトカーは、3年後の1970年、ジュネーヴ・ショーにて「モントリオール」の名のもとデビューした高性能クーペとして結実する。

いわゆる「アルファ・ツインカム」、1.6L直列4気筒エンジンを搭載した万博展示用プロトティーポとは異なり、市販モデルのモントリオールは、同時代のグループ6スポーツプトロタイプ「ティーポ33.2」用の4カムシャフトV型8気筒の2Lエンジンを拡大。2.6Lとするとともに「文明化」したディチューン版ユニットを搭載した。

徹底的に低められたノーズから、一見したところではミッドシップにも見えなくはないプロポーションながら、実際はプロトティーポと同じく、同時代のジュリア1750GTVからランニングギアを流用したFR。独立したフロントサスペンションとリアのライブ(リジッド)アクスル。そしてディスクブレーキで構成されている。

ポルシェ911の対抗馬になることを期待されたアルファの1台

電子制御式イグニッションと「スピカ(Spica)」社の機械式燃料噴射装置によって最高出力200ps/6500rpmを発生するドライサンプ式V8・2.6Lエンジンは、ZF製5速ギアボックスを介して後輪を駆動。スムースで空力的にも優れた形状のファストバックボディに助けられ、最高速度は220km/hに達した。

もとより、ミドル級グラントゥリズモのカテゴリーで覇権を握っていたポルシェ911の対抗馬になることを期待されたモントリオール。販売価格が予想以上に高価となってしまったこともあって、その人気は限定的なものに終わる。また、グループ4「GT」カテゴリーへの進出用に開発された3Lのエンジンを量産型モントリオールにも搭載する計画もあったそうだが、それも不発のまま1977年に合計3925台(ほかに諸説あり)がラインオフした段階で、生産を終えることとなった。

ちなみに、排気量を3Lに拡大したグループ6レーシングプロトタイプ「ティーポ33.3」用V8エンジンは、最初期のマクラーレンのF1テストにも採用されたという。ボナムズ社の公式オークションカタログでは

「長距離スポーツカーレースとF1の両方で先祖を持つエンジンを名乗ることのできるロードカーは非常に少ないが、アルファ ロメオ モントリオールはそのうちの1台」

と高らかにアピールされていた。

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