あえてエアロレスで挑む限界ナマ足の86
神奈川県にある箱根ターンパイクの駐車場では定期的にオフ会が開催されています。今回は、86、GR86、BRZのオフ会に潜入。最近はエアサスペンションも普及し、車高の低い車両が増えてきましたが、そんな中で発見したのが、エアロレスのブラックボディにワタナベの8スポークを履いた1台です。なんとこの車高をエアサスではなく車高調で実現。この車高で走ってきたというオーナーを直撃してみました。
ドリフトをするためにスイスポからの乗り換え
シンプルなボディに低いスタンス、そしてワタナベの8スポークというあまりほかにはいないスタイルの1台を発見した。エアロを装着した車両が多い会場でノンエアロのブラックボディはかなり目立っていた。エアロを使って視覚的な低さを狙うことができないため、ノンエアロで車高の低さ感を出すのは難易度が高い。スタンス界隈で「純ベタ」と呼ばれ、ここ最近人気となっているスタイルだ。オーナーのしゅんやさんを直撃し、お話を伺ってみた。
「このクルマは2012年式で今から1年半ほど前に手に入れました。この前は(スズキ)ZC32型のスイスポに乗ってたんですが、以前からクーペに乗りたかったのとドリフトをしたかったので、FRでパーツも豊富で構造も簡単な86を選びました。現在は通勤にも趣味にも活躍してます」
ノーマルボディながらリアフェンダーは若干拡幅
前述の通り、スポイラーやウイングなど、エアロの類は装着していないシンプルなフォルム。クラフトスクエアのカーボンミラーやTRDのフェンダーガーニッシュを取り付けている。さらにリアフェンダーは見た目こそノーマルだが、5cmほど拡幅しているそうだ。ちなみにマフラーはトラストをチョイス。ブラックボディということもあり、とにかく外観は非常にシンプルだ。
インテリアはステアリングを社外品に交換して、運転席側のエアコン吹き出し口に水温計を脱着式としている。運転席にBRIDEのフルバケットシートを装着。リアシートを外しているが、これは将来的にサーキットでのドリフト走行を考慮したもので、ロールケージの装着も計画しているそうだ。
車高調+フルアームでサーキット走行にも対応
足まわりは326POWERの車高調をチョイス。合わせてリアに関してはZSSやメーガンレーシングの調整式アームを入れている。これはサーキット走行なども見据えているためで、この車高でもしっかりと足まわりのアライメントが調整できるようになっているそうだ。
チョイスしたホイールはワタナベの8スポークのRタイプで、セールの時に新品を購入したそう。ちなみに低い車高のまま走行ができるようにあえて16インチをチョイスしている。サイズは16×8J±0で、これに純正よりも若干外径が小さい205/50R16サイズのタイヤを組み合わせ、フェンダーの内側ギリギリという絶妙なスタンスを実現している。
しゅんやさんはすでにリアデフにCUSCOのLSDを組み込んでおり、いつでもドリフトデビューできる状態。近い将来どこかのイベントでこのスタンスでドリフトする姿を見ることができるかもしれない。