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愛車のいすゞ「117クーペ」は生産ラインでかつて自分が組んだエンジンを搭載しているかも!?

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • いすゞ 117クーペ:「クルマは人生のパートナー」だと話してくれたオーナーの藤 正彦さん
  • いすゞ 117クーペ:エンジンはDOHCのG200W。インジェクション仕様で、FUJITSUBOのワンオフ・タコ足を装備。360°×3マルチスパークプラグおよびイグニッションケーブルも使用
  • いすゞ 117クーペ:内装パーツの黒だった部分をすべてメッキ化し、個性を演出
  • いすゞ 117クーペ:シートは本革で、高級感あふれるインテリアとなっている
  • いすゞ 117クーペ:フロントガラスにセロワイパー被膜を施工しており、雨の日のドライブも安心
  • いすゞ 117クーペ:オートマチックトランスミッションはオーバーホール済み。エンドレスのブレーキパッドを使っている
  • いすゞ 117クーペ:POTENZA RE-71RS(195/60R14 86H)にメッキ仕様のクロモドラ(6J×14)を組み合わせている
  • いすゞ 117クーペ:グリルをクロームメッキ化し、レクサス・レッドでオールペイント。サスペンションはフロントがコニで、リアがISUZU SPORTSオリジナル
  • いすゞ 117クーペ:1977年に実施されたマイナーチェンジで、ヘッドライトが丸目4灯から角型4灯に変更された
  • いすゞ 117クーペ:リアワイパーもメッキ化。ISUZU SPORTSとFUJITSUBOのコラボ・ステンレスマフラーを付けている
  • いすゞ 117クーペ XEリミテッド

エクステリアはレクサスレッド

かつては日産「ローレル」やトヨタ「クラウン」などを乗り継いできた藤 正彦さん(取材時年齢61歳)。じつはいすゞの社員で、現在の愛車はいすゞ「117クーペ」だ。どのような経緯で、このクルマを購入したのか聞いてみました。

117クーペは、観ても乗っても楽しい

「もしかしたら自分が組んだエンジンが、この117クーペに積まれているかもしれないんですよ」

開口一番そのように話してくれた藤 正彦さん(取材時年齢61歳)。1981年にいすゞに入社した自動車趣味人で、いまも現役の社員として働いている。

「117クーペは、私がいすゞに入社した直後に生産中止となってしまったクルマでして、いつか限定車を買おうと決めていました。普段から街乗りを楽しんでいます。一時期、通勤車として使っていたこともあるんですよ。気兼ねなく乗っているので、年間走行距離は1万kmに達しています」

いすゞ車の販売、修理、メンテナンス、パーツ製作などを手がけているスペシャルショップから、2012年5月に藤さんが即決購入したのは1981年式の117クーペ XEリミテッド。既述したように藤さんがいすゞに入社時は、まだ生産されていたクルマだ。当時はエンジンの組み立てラインに配属されていたので、もしかしたら……と思っているというのだ。

「117クーペには、乗る楽しさ、観る楽しさがあります。レクサス・レッドでペイントし、各部にメッキボルト、チタンボルトを奢り、3kgの軽量化を図っている私の117クーペの場合、イジる楽しさもありますね」

現在の走行距離は18万7383km

高強度かつ軽量で、耐食性に優れた特性を有しているチタンボルトの使用箇所を詳しく聞いてみた。インマニ、エキマニ、ファン、ヘッドカバーなどの固定に使い、ドア、燃料タンク、オートマチックトランスミッションのオイルパン、ホイールの取り付けにも使用。今後、さらにチタンボルトを使いたいとのことだった。

日々進化し続ける117クーペとして各部がデモカー的な仕上がりになっているが、40年以上前に生産されたクルマなので、楽しいことばかりではなく、さまざまなパーツを交換し、立往生も経験した。

「スターターとオルタネーターをそれぞれ2回ずつ交換しています。バッテリーの交換回数は4回ですね。エンジンとオートマチックトランスミッションはオーバーホール済み。そういえば、エンジンの電装パーツが故障したことがあり、路上停止。JAFに助けてもらいました。購入時に10万3000kmだった総走行距離は18万7383kmまで伸びました」

かつて日産「ローレル」、トヨタ「クラウン」、スバル「ヴィヴィオ」、ホンダ「バモス」、ホンダ「ダンク」を愛用し、バモス時代に117クーペを導入したことで2台持ちになったという藤さん。現在2023年式のスズキ「ジムニー」も愛用しているそうだ。

イベントでの出会いが愛車との楽しいエピソードだと話してくれた藤さんは、今後も充実したカーライフを満喫していくだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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