運転席はシトロエン「BX」のシートに換装
乗り降りの際に、擦れて一番消耗するのがシート。とくに運転席は乗降頻度が高い。布地が切れたり縫い目が解れたりするとファブリックの入手は困難ということで、オリジナルシートを温存することに。辻下さんは予防策としてシトロエン「BX」のシートを装着しオリジナルは保管しているそうだ。
そして、低重心を保つための凝ったつくりが各部に見えるのも、当時の開発者たちの思いが伝わり、より1300Gへの愛着を感じている。
「エンジンルームからも見えますが、水平対向エンジン。それぞれからエキマニが外側に向かって出ているのがわかりますよね。それからエキゾーストパイプになって、これがサイドシルの内側を通ってまたマフラーのエンド部分の手前で1本になるんですよ。ほらマフラー出口は1本でしょ。こんな凝った作りだけでもスバルらしい独創性を感じますよね」
独創性のあるスバル1000から受け継いだプラットフォームは、室内空間の居住性能を高めることにも貢献している。その構造は、辻下さんにとって非常に魅力的なのだ。じつは辻下さんのもう1台の愛車というのがシトロエンSMというから、それも納得できるだろう。
もう1台の愛車シトロエン「SM」と交互に乗っている
シトロエン仲間からは日本一動いていると言われているSMと1300G、毎日の生活で交互に乗っている。
「SMに比べればスバルは故障なんてないに等しいのですが、部品がないのには困ります。先日は漏れがあったホイルシリンダーを探したのですがないんですよ。幸いebayを見るとイギリスで見つかって事なきを得ました」
ちょうど前後してストックしておいたクラッチと切れやすいというクラッチケーブルも交換し、イベントも楽しむことができた。
「このコッパディ東京を主催している岡田さんも僕も名古屋ということもあり、共通の仲間も多くいます。そうしたご縁でコッパディ小海など、岡田さんのイベントは楽しく遊ばせてもらっているんです」
クラシックカーラリー“コッパディシリーズ”市街地と山間部のそれぞれの異なった舞台を、それぞれがユニークな特性である2台の愛車を楽しむ辻下さんであった。












































