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スバル初代「レオーネクーペ1400RX」を3年前に購入⋯息子の影響でスバルリストに

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RXのオーナーの“コロスケ”さん
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:第26回高輪交通安全フェア 品川クラシックカーレビューイン港南に参加した
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:レオーネはイタリア語で「雄ライオン」を意味し、「勇者」を想起させる言葉。ボディにはライオンのマークが配される
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:ルーフベンチレーターを装備する
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:1.4L水平対向4気筒エンジンを搭載する
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:ウッド製のステアリングを装着している
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:リアウインドウルーバーを装備している
  • スバル 初代 レオーネクーペ1400RX:3年ほど前に購入したという

スバル2代目「レオーネ」から初代モデルに乗り換え

2025年4月、品川で開催されたクラシックカーイベントで、スバル初代「レオーネクーペ1400RX」が注目を集めていました。1971年にデビューしたレオーネには、時代の変化に合わせた試みとスバルのこだわりが融合しています。そんな1台に魅せられたオーナーの物語を紹介します。

懐かしのレオーネがクラシックカーイベントに登場

2025年4月6日にJR品川駅港南口ふれあい広場で開催された第26回高輪交通安全フェア 品川クラシックカーレビューイン港南で見かけた1台がスバル「レオーネクーペ1400RX」だ。スバル初の普通乗用車、「1000」「1300G」の後継モデルとして1971年にデビューしたレオーネ。それまでのスバル車は技術至上主義ともいえるクルマ作りで熱心なファンを獲得してきたが、このレオーネからはユーザーの好みや世情の流行り廃りを勘案するマーケットリサーチのプロセスを導入したと言われる。

一部のファンからはその変節ぶりを嘆く声もなくはなかったが、1000以来の水平対抗エンジンや、1300Gの時代に実験的に8台(諸説あり)作られた4WDをこの代でカタログモデル化するなど、後のレガシィやインプレッサにも受け継がれるスバルならではの技術的個性は、このレオーネにも十分に備わっていた。

いろいろな意味でエポックメイクな存在となった初代レオーネ。最近は街中で出会う機会もほとんどなくなったが、イベント会場で久しぶりに見かけたのは2ドアのクーペ・モデルだった。

「1970年式のRXです。形式はA22型で、自分の手元にやってきてから3年ほどになります」

と話を聞かせてくれたのはオーナーの“コロスケ”さん。少年時代には親がスバル「360」「R2」を乗り継いだと聞いて、それ以来の筋金入りのスバリストと思いきや⋯⋯。

「いや、そうでもなかったんですよ。自分が最初に買ったのは日産 初代チェリーでしたし、その後スズキ JA71型ジムニー、三菱デリカスターワゴンやトヨタ ランドクルーザー70に乗っていた時期もありました」

息子の影響でスバル車オーナーに

そんな“コロスケ”さんがスバルに乗るようになったのは息子さんの影響だそう。

「うちの息子がレオーネ好きで、それがきっかけで2代目のRXに乗るようになったんです。年式は1983年式でした」

国産車初の水平対向エンジン+ターボの4WDとして知られる2代目レオーネのスポーツモデル、RXを手に入れて堪能していた“コロスケ”さんだが、

「2代目RXに乗っているうちにその先代、ノンターボの初代RXはどんな乗り味なんだろう……と興味が湧いてきまして」

というわけで、新たに手に入れたのが初代レオーネクーペ1400RXというわけだ。

「レオーネは仕様に応じてスペアタイヤの搭載場所がリアのトランクまたはエンジンルーム内と異なるのですが、スバルは律儀にトランク下面のパネルを作り分けているんですよ」

そんなディテールに見られるスバルの生真面目なクルマ作りと初代レオーネRXの軽快な乗り味に、今ではすっかり魅せられている“コロスケ”さんであった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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