注目のコンパクトSUV「ジュニア」の発表会へ
カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、アルファ ロメオから新たに登場したコンパクトSUV「ジュニア」の発表会へ行ってきました。さらにマイルドハイブリッド車の「ジュニア イブリダ プレミアム」にも試乗。乗り心地はいかに?
オペラとともに幕開け
1910年6月24日、イタリアのミラノで創業したアルファ ロメオ。2025年で115周年を迎えた2025年6月24日、東京・渋谷ヒカリエで新型「ジュニア」の発表会が行われたわ〜。
わたくし、ほぼ1年前にイタリア・ミラノ近郊バロッコ村のテストコースで行われたジュニアの国際試乗会に参加しましたの。そのときに乗ったのは、電気自動車(EV)「ジュニア エレットリカ」。そのときは想像以上のカッコよさにホッとしたり、ハンドリングの秀逸さに感心しつつ、夢中になってコーナーの多いコースを走りまわったわ〜。
そして1年後、ジュニアはEVのエレットリカとマイルドハイブリッド車のイブリダが日本上陸。つまり2種類のパワートレインで登場したのよ〜。
発表会の会場は、渋谷の街を眼下に望む渋谷ヒカリエで、会場内を進むと、赤の世界。赤い照明に照らされ、両側にはベールに包まれた2台が……。ソプラノ歌手・松原凛子さまと、テノール歌手・那須琢乙さまによるオペラからスタート。曲は世界一有名なオペラ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」。そして奥から走って登場したのは、真っ赤なジュニア エレットリカ。スタンダードグレードの「ジュニア イブリダ コア」は初めて見たわ〜。200台限定、特別仕様のローンチモデル「ジュニア イブリダ スペチアーレ」も登場。
デザインスケッチの手順に個性あり
本国からエクステリアデザイナーの ボブ・ロムケスさまが来日され、インタビューする時間があり、みなさまに混ざってちょっと質問。ボブさまはご自身でデザインスケッチを手描きでされるそうだけれど、最初に描くのはタイヤなんですって。ちょっとびっくり。
この質問は、その方が何を軸にして描くのかを探りたかったのだけれど、以前、ランボルギーニのチーフデザイナー、ミティア・ボルケルトさまに絵を描いていただいたときは、まずルーフを、次にタイヤを描いていらしたの。人によって違うのね〜。
ジュニア イブリダ プレミアム、さっそく試乗!
そしてさっそく、「ジュニア イブリダ プレミアム」を試乗したわよ〜。このモデルは、1.2L 3気筒DOHCターボチャージャー付きエンジンと、16kWのEモーターを内蔵した新開発デュアルクラッチトランスミッション(eDCT)、そして48Vバッテリーからなるマイルドハイブリッド。
わたくしの印象としては、EVのジュニア エレットリカ プレミアムよりもマイルドハイブリッドのジュニア イブリダ プレミアムのほうが、スタート時や中低速ではEVらしいモーター音で軽やかな気がしたわ〜。アクセルを踏みこむと電気モーターが瞬時にトルクを補い、予想以上に俊敏な加速。ギアチェンジも滑らか。
インテリアもアルファ ロメオらしさ全開。コクピットはドライバー中心で、12.3インチのデジタルメーターと、10.25インチのタッチスクリーンのインフォテインメントを装備。サスペンションはしっかりと路面を捉えながら、乗り心地はそう硬くはないわ。小回りもきくし、駐車もストレスフリー。都会でのデイリーユースにピッタリ。
このクルマで街を駆け抜けたら、毎日が映画のワンシーンのようにドラマチックになりそう〜。もう少しじっくり試乗してみたいわ〜。価格はマイルドハイブリッド車のジュニア イブリダ コアが420万円〜、ジュニア イブリダ プレミアムが468万円〜、全国200台限定のジュニア イブリダ スペチアーレが533万円。EVのジュニア エレットリカ プレミアムが556万円〜となるわ。