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ダイハツ「ソニカ」を インパクト抜群のシザースドア4枚仕様!映える軽カー界のマイナー車!?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • ダイハツ ソニカとオーナーの“キミソニ”さん
  • ダイハツ ソニカ:フロントバンパーは純正バンパーをFRPで型取りし、新たに作ったFRPバンパーを半分にカット。下部にダイハツ「タント」用バンパーをドッキングさせることで変化を与えている
  • ダイハツ ソニカ:ドアはインパクト抜群のシザーススタイル
  • ダイハツ ソニカ:サスペンションは車高調キットだけでなくアーム類も追加し、より低いポジションで走れるように工夫している
  • ダイハツ ソニカ:現在装着しているのマフラーは片側2本出しだが、もうすぐ左右2本の4本出し仕様になるという
  • ダイハツ ソニカ:燃料コックが見えるように一部アクリル板で加工処理を施している
  • ダイハツ ソニカ:ワイドボディ感を高める工夫として、前後ホイールは5本スポークの深リム3ピースモデルを履かせている
  • ダイハツ ソニカ:エンジンはタービンも含めて純正のままだ。アーシング、サクションパイプ、エアクリーナー、ブローオフバルブをセットする
  • ダイハツ ソニカ:内装はアルカンターラ張りにしている。ピラーメーターホルダーは自作ということだ
  • ダイハツ ソニカ:シザースヒンジの取り付け位置に合わせてフェンダーの一部をさらに加工し、開閉時のスムーズさを考えて設計している
  • ダイハツ ソニカ:バンパーはスポーティーに見えるようにアンダー部をFRPで立体成形し、ディフューザー形状+アンダーパネル+カナードを追加して構成
  • ダイハツ ソニカ:ドアはインパクト抜群のシザーススタイル

パッと見車種不明⁉ 衝撃のベース車は「ソニカ」

ベース車自体がなかなかレアと言うかマイナーで、多くの人がいったいなんというクルマ⁉と思うはず。そんな謎めいた軽自動車の正体は、ダイハツ「ソニカ」です。タダでもらったクルマをここまで仕上げるとは驚きです。独自のセンスと技術で徹底的にカスタムを施した“キミソニ”さんの挑戦に迫ります。

ドレスアップカーコンテストに参加するためフルリメイク

このクルマをパッと見て車名がすぐわかる人は、なかなかいないと思う。それはカスタム車だからという理由ではなく、そもそものベース車が「これって何だったけ」と思わせるクルマだからだ。その答えはダイハツが2006年~2009年に販売していた「ソニカ」である。

ソニカは爽快ツアラーとしてターボエンジンを搭載し、コンパクトカーの常識を打ち破るロー&ロングフォルムを謳い文句にデビューを果たしたものの、タイプ別のあらゆるニーズに応える軽自動車市場ではイマイチの結果で終わり、俗に言うマイナー車と呼ばれる存在になってしまった。

ここで紹介する“キミソニ”さんも自らの意思で買ったわけではなく、友人から「乗らないのであげる」と言われてタダで手に入れた。ちょうどドレスアップカーコンテストに参加するために軽カーを探していた時期でもあったので、良い出会いで手に入れたソニカを大胆にリメイクすることを決意。「やるなら徹底的に」と、現在の姿になった話す。

FRPで型取りドッキングしたオリジナルバンパー

基本的にマイナー車であるソニカは、ボディキットが存在しない。手間はかかるが自分なりの我流カスタムを楽しむべく、コツコツとパーツを製作。最初に手を加えたのがフロントバンパーで、これは純正バンパーをFRPで型取りし、新たに作ったFRPバンパーを半分にカット。下部にダイハツ「タント」用バンパーをドッキングさせたオリジナルなのである。

次にクルマのキャラクターを決定づけるフロントフェイスを鋭い印象へと変えるべく、ヘッドライトを一部覆う形で純正ボンネットを延長させた。これは俗にいうバットフェイスに見えるように工夫した加工だという。

そのままでは迫力が出せないフェンダーも、鋭いエッジを付けてワイド化。造形作りは鉄板とFRP、それぞれの特性を考えて、適材適所の工程で作り出したというから、“キミソニ”さんの製作技術、スキルの高さがうかがえる。

4枚ドアをすべてシザース仕様に! 開閉具合も追求

ドアは見てのとおりのインパクト抜群のシザーススタイルだ。当初やるつもりはなかったらしいが、たまたま友人が「汎用ヒンジが余っているからあげる」と言われたため、ほぼノリで4枚ドアすべてをシザース仕様にしたそうだ。だが、ただ付けるだけではカッコ良くないので、このシザースヒンジの取り付け位置に合わせてフェンダーの一部をさらに加工し、開閉時のスムースさを考えて設計。閉じたときと開けたときのバランスの良さも追求して作り込んでいる。

リアの作り込みもすごかった。バンパーはスポーティーに見えるようにアンダー部をFRPで立体成形し、ディフューザー形状+アンダーパネル+カナードを追加して構成。どっしりと構えたフェンダーのふくらみを強調するように、リアビューのアピール度を高める。ちなみに現在装着しているのマフラーは片側2本出しだが、もうすぐ左右2本出し仕様になるということだった。

今後の予定は、「ボディの一部がサフェーサーのままなので、カラーを決めてオールペンしたい」と“キミソニ”さんは話す。グレー系も悪くないと感じているが、このクルマならではの「ベース車不明感」を際立たせるには、明るい原色系ソリッドカラーもアリなような気がする。ここはオーナーのセンスの見せどころということになるだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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