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走行距離18万キロ超えても、還暦を迎えてもルノー「カングー」に乗り続けようとする理由

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TEXT: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)  PHOTO: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

オペル「ザフィーラ」の次期愛車選びでカングーと出会う

“gonさん”のカーライフは、スバル「レオーネ スイングバック」から始まった。その後、数台を経て現在も所有しているのがスバル初代「インプレッサ WRX」。カングーの前はオペル「ザフィーラ」に乗っていたが、走行距離が15万kmを超え、赤いボディの色褪せも進んだことから乗り換えを決意した。

元々自動車好きで、雑誌などを通じてフランス車に対して良い印象を持っていた“gonさん”。1.2Lターボ+6速MTのカングーが日本に導入されるという記事を読み、買うつもりもなく試乗へ。ところが、走らせてみてその乗り味にすっかり魅了された。

速さよりも「使い切れるパワー」へ。家族と向き合うカーライフ

若いころは「速さ」「パワー」といったスペックに魅力を感じていた“gonさん”だが、お子さんが生まれ、守る家族ができたことでクルマ選びの基準も変わった。エンジンパワーそのものよりも、「使い切れるパワー」と「心地よいフィーリング」を重視するようになったという。

フランスの商用車をベースにした乗用モデルであるカングーは、大きなボディを小さなエンジンで引っ張りながらも、高速道路での直進安定性、ワインディングロードでの軽快さなど、“gonさん”の好みにぴたりとはまった。

現在の走行距離を考慮すれば次のクルマをそろそろ選び始めても不思議ではないはずだ。しかし、

「このクルマに飽きる気配がまったくない」

とひと言。

カングーがつないだ、かけがえのない人の輪

大人になると、利害関係のない人と新たに出会う機会は減っていく。そんななかで、カングーという共通項を通じて素敵な仲間たちと出会えたことは、“gonさん”にとってかけがえのない財産だ。

仲間との交流やイベントを通じて得られる喜びは、まさにカングーがくれた贈り物。

「手放すことができない理由はそこにある」

と、“gonさん”は幸せそうに語ってくれた。

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