多彩なパワートレインと高効率化技術
パワートレインは、150psを発揮する1.5L TFSI(マイルドハイブリッド)、同じく150psの2L TDI(ディーゼル)、272 psを誇るPHEVと多彩に展開。
とくに注目すべきは25.7kWhのバッテリーを搭載するPHEVモデルで、最大119kmのEV走行と最大50kWのDC急速充電に対応している。さらに、最上級の2L TFSIは265ps/400Nmを発揮し、クワトロ(AWD)と7速Sトロニックの組み合わせで高効率にパワーを伝達。COD(シリンダーオンデマンド)や回生ブレーキ機能などにより燃費性能も高められている。
新開発のアダプティブサスペンションと組み合わせることで、快適性とスポーティさを高次元で両立している点も見逃せない。
フルサイズ級の運転支援機能を惜しみなく搭載
アダプティブドライビングアシスタンスプラスを筆頭に、フルサイズクラス譲りの先進運転支援機能が惜しみなく搭載された。最大210km/hまでの加減速と車線維持を自動でサポートするほか、高速道路でのレーンチェンジアシストにも対応する。
特筆すべきは「リバースアシスタンス」で、直前50mの走行ルートを記憶し、自動で後退可能。さらに「学習型パーキングアシスト」は最大5パターンの駐車動作を記憶し、ボタンひとつで自動駐車を実行する。ドライバーモニタリング、エマージェンシーアシスト、360度カメラなども搭載され、都市部でも郊外でも安心かつ快適なドライブを支える。
【AMWノミカタ】
アウディQ3は、2024年には世界で約21万5000台を販売し、Q5・A6に次ぐセールスを記録した主力モデルである。2011年の初代登場以来、累計販売台数は200万台を突破。日本市場においても、2024年には5535台が販売され、輸入車ランキングで第8位に入った。
人気の理由は、コンパクトSUVでありながら実用性・上質感・先進技術の三拍子が揃っている点にある。ボディサイズと多彩なパワートレイン構成は、とくに都市型ライフスタイルにマッチしている。
主力モデルゆえのモデルチェンジには大きなリスクも伴うが、今回の新型Q3はその魅力を損なうことなく、あらゆる面で進化を遂げた。新技術のすべてをここで紹介しきれなかったが、このモデルチェンジは単なる更新ではなく、「Q3」というブランドそのものが新たなフェーズに突入したことを示している。
この進化したQ3が、日本における人気ランキングをさらに押し上げる可能性は高いといえるだろう。








































