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再び脚光を浴びるランボルギーニ「ディアブロ」! RMサザビーズで競売された珠玉の1台

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2025 Courtesy of RM Sotheby's

コンディション良好の1992年モデル、オンライン出品

話を今回オークション・シーンへと導かれたディアブロに戻そう。

鮮やかなレッドのボディカラーが印象的な出品車は1992年モデルで、その仕様は1990年のファーストモデルと基本的には共通。ミッドに搭載される5707ccのV型12気筒DOHCエンジンが発揮する最高出力492psという数値にも変更はない。

サスペンションは上下にAアームを配するダブルウイッシュボーン形式で、リアにはダンパーとスプリングのユニットがダブルで備わる。そのボディスタイルは、現在のランボルギーニ車と比較すればややクラシカルな印象もあるが、そこはやはり“ガンディーニ・マジック”とでも呼ぶべきだろう。スーパースポーツとしての凄み、そして斬新さは、今でもなお強く感じられる。

入札は不成立もディアブロの注目度は明らかに高まっている

現在までの走行距離はわずか2万7753マイル(約4万4664km)を刻む出品車のコンディションが素晴らしいものであったことは、すでに述べたとおりだ。RMサザビーズはそれに23万~26万ドル(邦貨換算約3400万~3840万円)という予想落札価格を設定していたが、それもこの状態と受賞歴を考慮すれば妥当な数字といえる。

オンラインで行われたこのオークションにおいて、残念ながら最低落札価格には届かなかったものの、RMサザビーズによればこのモデルは、後日直接の交渉によって新たなオーナーに売却されたという。注目の価格は、予想レンジに近いものであったと考えるのが自然であろう。

クラシック・ランボルギーニとして、近年あらためてその存在がクローズアップされることの多くなったディアブロ。それは今後のオークション・シーンにおいても、引き続き注目すべきモデルであるといえる。

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