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高嶺の花だったアルファ ロメオ「スパイダー」の購入を可能としたのは、信頼できる整備工場での出会いだった

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:走行距離は約8万km。エアコンも装備され、ダッシュパネルに割れなどはなく、良好な状態を保つ
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:1989年式アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3は、本革シートを採用。各部はオリジナル状態を良好に保っている
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:アルファロメオ・スパイダーは1966年デビュー。初代モデルは、ピニンファリーナによるデザインで、スタイリングや排気量を変更しながら、28年にわたるロングセラーとなった
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:オーナーの新谷敏昭さんは産婦人科医として地域に寄り添いながら、医院併設の多目的ホールでコンサートや落語会、ダンス練習などを主催。地域活性化にも積極的に取り組んでいる
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:現在の新谷さんで3人目のオーナーとなる1989年式アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3。純正ホイールにミシュランXM1を装着し、各部はオリジナルを良好に保つ
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:シリーズ3からインジェクション化されたアルファ ロメオ スパイダー。エアロパーツも標準化され、翌年には最後のマイナーチェンジとしてフルカラー化が行われた
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:現在の新谷さんで3人目のオーナーとなる1989年式アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3。各部はオリジナル状態を良好に保っている
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:アルミ製のカムカバーには経年による黒ずみが見られるが、ルノー松山による確かな整備で機関は好調だという
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:ドア内張りもご覧のとおりの好コンディション。現在の新谷さんで3人目のオーナーとなる1989年式のこの個体は、各部がしっかりと維持されている
  • アルファ ロメオ スパイダー シリーズ3:1966年にデビューし、28年間というロングセラーとなったアルファ ロメオ スパイダー。新谷さんの愛車は1989年式のシリーズ3モデルだ
  • 1989年式ということでシリーズ後期にあたるアルファ ロメオ スパイダー シリーズ3とオーナーの新谷敏昭さん。新車時は高価で、高嶺の花だった憧れのクルマを今楽しんでいる

無理せず楽しめる旧車ライフ

30年越しの夢を叶えた1台が、ひときわ冷え込んだ冬の朝に、オープントップで姿を現しました。かつて新車では手が届かなかったアルファ ロメオ「スパイダー」を、いま穏やかに楽しんでいる新谷敏昭さん。そこには、無理をせず、肩肘張らずにクルマと付き合う、理想的なカーライフがありました。その背景には、オーナーの思いに寄り添い、確かな整備で支える信頼の工場の存在があったのです。

雪がちらつく朝、オープンで登場

「普段は天気の良い日にオープンエアでドライブを楽しんでいます。オープンにするとより外の雰囲気が感じられるので、とても気持ちいいです。今朝も少し雪がちらつきましたが、その空気感を感じたくて開けてきました」

そう語るのは、昨夜からの雪の影響で冷え込んだ朝、オープントップのアルファ ロメオ スパイダーで“みんなのコーヒー”にやって来た新谷敏昭さん。近郊の乗り物好きの憩いの場となっているこのカフェが、現在の愛媛県新居浜市荷内浜で営業するようになる前からの常連客だ。

高嶺の花だったスパイダー。出会いは“ルノー松山”のバックヤード

「このスパイダーは新車当時からの憧れていたクルマなんですよ。1989年にカーグラフィックの広告で見て、『カッコいい! 乗りたい!』と思いましたが、確か新車価格が500万円近くて、高嶺の花でした」

それから約30年が過ぎたころ、憧れが再燃するきっかけとなったのは、パートナーのルノー初代「カングー」を車検整備で預ける際に同行したディーラー「ルノー松山」のバックヤードだった。

ルノー車にとどまらず、欧州車の趣味人の“駆け込み寺”として、地域のカーライフを支える存在であるルノー松山。そのバックヤードには、新旧問わずさまざまな国籍の趣味車がひしめいており、まるで“宝探し”のようなトレジャーハント感覚もマニアの間で知られているという。

愛車歴は欧州コンパクト&ラテン車が中心

「以前からの憧れのクルマでしたから、ルノー松山さんでたまたま見つけたときの感動は忘れられません。スパイダーのピニンファリーナデザインは、イタリア車文化のひとつの表現だと思います。すぐに現状を確認しました」

さらに

「少し整備すれば日常的に乗れますよ」

というルノー松山代表・森さんの言葉に背中を押され、即決で購入を決めた。

「いつも無理のない車両価格や維持費で、楽しいクルマに乗れる喜びを優先した選び方をしているような気がしますね」

新谷さんのその所有歴を伺うと、初めて乗った輸入車アウトビアンキ「A112アバルト」で欧州車の楽しさに目覚めて以来、ルノー「サンク」、VW「ゴルフII GTI」、ルノー初代「トゥインゴ」、ルノー初代「メガーヌクーペ」、ルノー「キャプチャー」などと、ラテン車が中心になっている。スパイダーは156スピードワゴンに次ぐ、2台目のアルファ ロメオとなった。

ノーマルで長く乗る。信頼の整備工場が支える

そうして愛車となったスパイダーは、バッテリー上がりは経験したものの大きなトラブルはなく、最近では足まわりを初期化したことでより快適に。パートナーのカングーも18万kmという走行距離を重ねているが、どちらもルノー松山の手厚い整備により好調を維持している。

「このスパイダーも、見つけたときからノーマル状態を保っていましたし、クルマ本来のテイストが変わるのは好みじゃないんです。それぞれのメーカーや成り立ちの背景、その国の文化までがクルマに反映されていると思うので、ノーマルが好きなんですよ」

乗り換えることなく、消耗部品を交換しながら長く乗り続ける新谷さん。こうした穏やかで豊かなカーライフは、信頼できる整備工場=ルノー松山の存在があってこそだ。

30年越しに叶った憧れのスパイダーとの時間は、これからも信頼できる仲間と共に、静かに続いていく。

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