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日本最古のアンティークトーイ・イベントはミニカーや昭和グッズが満ちあふれていた

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾循(NAGAO Jun)

  • OT オートモーティブ サービス:戸井さんが営むお店で扱うオートモビリアの数々は、そのほとんどが本場・欧米の蚤の市で見つけてきた掘り出し物ばかり
  • OT オートモーティブ サービス:1950〜1960年代のビンテージ・ミニカー、モーター系キーホルダーやピンバッジなど、ブースの雰囲気はまるでパリのレトロモービルのよう
  • OT オートモーティブ サービス:1950〜1960年代のビンテージ・ミニカー、モーター系キーホルダーやピンバッジなど、ブースの雰囲気はまるでパリのレトロモービルのよう
  • MATSUMOTO DESIGN:これらのイラスト群を見てピンときた方もいらっしゃるのではなかろうか
  • MATSUMOTO DESIGN:故・松本光正さんの残された原画をベースに、さまざまなオリジナルグッズを展開している
  • MATSUMOTO DESIGN:故・松本光正さんの残された原画をベースに、さまざまなオリジナルグッズを展開している
  • MATSUMOTO DESIGN:故・松本光正さんの残された原画をベースに、さまざまなオリジナルグッズを展開している
  • 広い会場はビンテージ・ミニカー専門店から個人のコレクターまでが出展するブースで埋め尽くされた
  • 戦前の古いミニカーから近年のトミカやホットウィールまで、クルマ好きなら誰もが楽しめる内容になっている
  • 年季の入ったコレクターはもちろん、“昭和レトロなカワイイ”が好きな若いマニアまで、近年は来場者も多様化
  • お目当てのミニカーを見つかるまで探し出す
  • 戦前の古いミニカーから近年のトミカやホットウィールまで、クルマ好きなら誰もが楽しめる
  • 日本国内はもちろん海外からも多くのファンが集まった
  • 溝呂木陽さん:溝呂木陽さんは模型好きとしても知られる、このイベントの常連だ
  • 溝呂木陽さん:ブースでは、毎回自ら製作したプラモデルや、自身が出版しているクルマの画集、自動車模型の雑誌などを展示・販売している
  • 溝呂木陽さん:ブースでは、毎回自ら製作したプラモデルや、自身が出版しているクルマの画集、自動車模型の雑誌などを展示・販売している
  • 溝呂木陽さん:並べられたプラモデルの作例は、そのほとんどが1/24スケール
  • MATSUMOTO DESIGN:故・松本光正さんの残された原画をベースに、さまざまなオリジナルグッズを展開している
  • OT オートモーティブ サービス:1950〜1960年代のビンテージ・ミニカー、モーター系キーホルダーやピンバッジなど、ブースの雰囲気はまるでパリのレトロモービルのよう

クルマ好きなら誰もが楽しめる「ワンダーランド・マーケット」

2025年7月20日(日)、神奈川県横浜市の横浜産貿ホールで『第120回 ワンダーランド・マーケット』が開催されました。これは1981年からの長い歴史を誇る、我が国有数のアンティークトーイ・イベントです。イベントを主催するのは、1976年創業のアンティークトーイ専門店『サンセット』。同店の代表、宇野規久男さんは自身も熱心なコレクターであり、テレビ東京で放映中の『何でも鑑定団』にクルマ系オモチャの特別鑑定士として出演していることでも知られています。

近年は年季入りのコレクターから若者までと来場者が多様化

そんな日本最古のアンティークトーイ・イベントは今回も大盛況。広い会場はビンテージ・ミニカー専門店から個人のコレクターまでが出展する多数のブースで埋め尽くされた。その内容は多彩で、戦前の古いミニカーから近年のトミカやホットウィールまでと、クルマ好きなら誰もが楽しめるはず。年季の入ったコレクターはもちろん、“昭和レトロなカワイイ”が好きな若いマニアまで、近年は来場者も多様化。海外からも多くのファンが集まった。そんな熱気あふれる会場から、気になるブースをいくつかご紹介してみよう。

OT オートモーティブ サービス

某大手自動車パーツメーカーを定年退職した自動車好き歴50年超の戸井さんが営む同店が扱うオートモビリア(自動車関連グッズ)の数々は、そのほとんどが本場・欧米の蚤の市で見つけてきた掘り出し物ばかり。

「航空運賃も高くなりましたし円安だし、商売としては厳しいですけれど、楽しみにしてくれるお客さんの顔を見ると苦労も報われます」

1950〜1960年代のビンテージ・ミニカー、モーター系キーホルダーやピンバッジなど、ブースの雰囲気はまるでパリのレトロモービルのようだ。

 

MATSUMOTO DESIGN

『MATSUMOTO DESIGN』と聞いても馴染みがない方も多いかと思うが、下の写真のイラスト群を見てピンときた方もいらっしゃるのではなかろうか。作者の故・松本光正さん(1944–2008年)は、工業デザイナーにしてイラストレーター。1960年代にトミー工業株式会社(現タカラトミー)に入社し、そのキャリアをスタートさせた。

1973年には有限会社マツモトデザインを設立し、長年ミニカーのパッケージ・イラストを手がけ、その数はじつに400点以上になるという。MATSUMOTO DESIGNでは、それら残された原画をベースに、さまざまなオリジナルグッズを展開しているというわけだ。

溝呂木陽さん

自動車専門誌などで活躍するイラストレーターである溝呂木陽さんは、模型好きとしても知られているこのイベントの常連だ。ブースでは、毎回自ら製作したプラモデルや、自身が出版しているクルマの画集、自動車模型の雑誌などを展示・販売している。並べられたプラモデルの作例は、そのほとんどが1/24スケール。タミヤのミニはブロードスピードカラー、レベルのジャガー「XK120」はル・マン仕様、エブロのシトロエン「DS19」はモンテ・カルロ・ラリー仕様に仕上げるなど、キットをそのまま組み立てるのではなく、一手間加えたカスタマイズが素敵だ。

というわけで、ご紹介したのはワンダーランド・マーケットに出展する数多くのブースのなからのごく一部だが、クルマ好きなら誰もが楽しめることは感じ取ってもらえたと思う。次回も神奈川県横浜市の横浜産貿ホールで12月21日に開催とのこと。気になった方はぜひ会場へ。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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