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ドライなら新品より摩耗タイヤの方が速い!? 小雨のロードスターパーティレース第4戦の悩ましい選択

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 小瀬広明(KOSE Hiroaki)

  • マツダ ロードスター:第4戦当日の雨だったが……天候は回復傾向に
  • マツダ ロードスター:予選はウエット路面からドライへと変化している途中であった
  • マツダ ロードスター:セッション後半にベストタイムが出ると思い連続アタックを実施
  • マツダ ロードスター:セッション後半にベストタイムが出ると思い連続アタックを実施
  • マツダ ロードスター:決勝コースイン時はすっかり晴天、気温も一気に上昇
  • マツダ ロードスター:後ろからスタートする上位常連組の選手にオーバーテイクされてしまう
  • マツダ ロードスター:シングルフィニッシュ常連組はやはり遠いというのが現状だ
  • マツダ ロードスター:クラス11位でチェッカーとなった
  • マツダ ロードスター:雨を予想して新品タイヤを投入したのだが……
  • マツダ ロードスター:ロードスターパーティレースジャパンツアーシリーズは、その名のとおりマツダ「ロードスター」によるワンメイクレースだ

今年は修行のシーズンなのか?表彰台は遥か彼方

今シーズンはロードスターパーティレースジャパンツアーシリーズにマイカーのマツダ「ロードスター」で参戦!開幕戦では地元富士スピードウェイながらクラス14位、4月のスポーツランドSUGOでは予選で4輪脱輪をしてベストタイム抹消と悔しいシーズンとなっています。そんな悔しさを晴らすことを目指して挑んだ、6月15日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催された第4戦の様子をリポートします!

雨なら新品タイヤだがドライでは摩耗していたほうが速い

全国8カ所のサーキットで開催されるロードスターパーティレースジャパンツアーシリーズ。第4戦のモビリティリゾートもてぎは、昨年参戦したロータスカップジャパンで走行したことはあるコース。とはいえ、本来なら事前の練習走行をしたいところだが、前ラウンドの舞台であったスポーツランドSUGOと異なり、ビジター向けのスポーツ走行枠がない。しかも、もてぎのサーキットライセンス取得料金は高く、申請などの時間も要する。結果的に、今回はスケジュールの関係もあって泣く泣く練習走行はせずに、予選がレースウイーク初の走行となってしまった。

そしてもてぎラウンドでもうひとつの悩みがタイヤであった。じつは天気予報ではレースウイークに雨が降りそうで、新品タイヤを投入するか決めかねていたのだ。ウェットでは溝の深い新品の方が速いが、ドライではある程度摩耗して溝が浅い方が良いというのが、ブリヂストン・ポテンザ アドレナリンRE004のワンメイクで争われているロードスターパーティレースの通説である。そのためドライ用として練習走行でタイヤを作ってくる(適度に摩耗させる)のがこのレースの定番だ。6月9日の天気予報でレース当日は雨だと確信し、新品タイヤを急いで発注した。

路面が乾いていくので予選は連続アタックして自己最高位

こうして迎えた第4戦当日。肝心の天気は朝の段階では雨。しかし、だんだんと雨足が弱まっていく方向であった。ロードスターパーティレースでは、予選から決勝まで基本的にタイヤ交換は禁じられている。つまり、予選を走ったタイヤで決勝も走らなければいけないのだ。各車ドライになりそうな決勝に合わせて溝の浅いタイヤで行くか、予選重視で溝の深いタイヤで行くか検討していたが、筆者は装着していた新品タイヤのみなので、どちらを選ぶかなどと悩むもなにもなかった。

予選時は雨が止んでいたが、まだ路面の一部が乾いている程度だった。路面状況が回復してタイヤが暖まった後半にタイムが出ると思い、連続アタック作戦で行くことにした。途中赤旗中断があり、一度ピットに戻ったが、できるだけ周回数を重ねるためにタイヤの内圧チェックもせずにピットレーンの先頭で待機。予選は計測最終周の2分42秒384でクラス9位。自己最高位となった。

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